ケニュテイカワペクチャ?
「ホッタイモイジルナ(掘ったイモいじるな)」は、What time is it now? のことだということはいまや小学生でも知っている。江戸時代、米国に渡ったジョン万次郎の英会話のひとつだといわれている。water はワラだ。
同じように、英語のつづりをヘボン式で読んでしまうより、英語の発音を聞いたまま開き直りのカタカナで読むほうが通じることはあるようだ。
日本人はヘボン式ローマ字をまず習う。だから「animal」はアニマルと読みたくなる。しかし実際の英語は「アネモウ」といったほうが通じる。このギャップを開き直りのカタカナ発音で埋めてしまおうというのが本書だ。
著者は「海馬」の共著者でユニークな脳の研究家である。研究のために渡米したのはいいが、さっぱり通じない英語にプライドは痛く傷ついたという。そんな苦労から開き直りのカタカナ英語が生まれた。
Can you take our picture? をキャンニュウテイクアワピクチャー?と言うより、ケニュテイカワペクチャ?と言ったほうが英語らしい。僕が学生のころ通った会話学校で唯一覚えているのが シユワラミン? だ。
(これ何だかわかるかなー?笑)
面白い法則をいくつか・・
「Tはラ行の法則」 tomato トメイロ、 forty フォーリ、bottle バロウ
「最後のLはウの法則」global グロウボウ、special スペショウ
言われてみれば確かに。なんだかタモリの空耳アワーみたいだ。
さらにあとがきにも面白い法則が書かれている。非線形取得の定理と言語能転移の定理である。
学習を続けているとある日、突然理解できるようになった・・・みたいなのが非線形取得の定理だ。実際には突然ではなく徐々に積み重なっていったもが見えるようになっただけだと著者はいう。
また言語能転移の定理というのは、簡単に言えば「日本語もダメな人は英語もダメ」ということだという。一理ある。さすが脳の研究をする学者さんだ。
さてクイズ。次のはなんでしょう?
アカプラメネツ
テイケリーズィ
アイムゲリガフ
わかった方は、メールちょうだい。
★★★★☆+シユワラミン
・英語を話す仕事についた方
・突然米国転勤になった方
・英語を話す苦手意識をなくしたい方