2004年10月31日

いのちの地図帳 ~ 日本放送協会

地球はいろんな見方ができる・・・

書籍情報

NHKスペシャル「データマップ63億人の地図」いのちの地図帳
NHKスペシャル「データマップ63億人の地図」プロジェクト
アスコム (2004/09)
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本のひらめき

先日、セミナーで「僕らは宇宙人」というお話をさせていただいた。お話をしていて本当に宇宙人のような気分になってきた。笑
宇宙人でもあり、地球人でもある私たちは、合計するとどうやら63億人くらいの仲間がいるらしい。成功物語のビジネス書を読み漁る人もいれば戦争や貧困にあえぐ人もいる。

本書は、ふつうの地図と違って、そうした地球の様子をさまざまなフィルターを使い「データマップ」として示したものだ。増加率などの動的な動きも見える面白い内容がある。

たとえば、人口のマップは、中国やインドが赤く(多く)アフリカは青い(少ない)。ところが人口増減率で見るとその色合いはまったく異なる。増加率が高いのは中国インドではなくアフリカ諸国、減少傾向にあるのは先進諸国といった具合だ。視点(フィルター)を変えると面白いものが見えてくる。

平均寿命は日本が世界一(81.9歳)、最も短いのはシエラレオネの34歳である。この国はアフリカ中西部の小さな国。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/s_leone/data.html

このほか犯罪の地図、感染症の地図、アメリカの都市中心部が貧困地区になっている地図など興味深いものがある。日本地図も平均所得や失業率などを町村レベルまで細かくマッピング(色分け)してみると面白い地図ができる。平均所得(市町村別)マッピングでは、予想通り大都市部が赤い(高い)傾向があるが、北海道の北端に近い宗谷郡猿払村や秋田の大潟村が赤くなっている。猿払村はホタテの養殖、大潟村は大規模稲作で知られている。へぇー。
http://tinyurl.com/4xqjp (猿払村)
http://www.ogata.or.jp/ (大潟村)

データをビジュアライズすると面白い。

僕の思いつき

身の回りには以外と面白いデータがあったりする。社内でも社会でもいいけれどデータがあったらそれをビジュアライズする遊びをしてみると面白いかも。ほんのちょっとの工夫なんだけど、へぇがあるかも。

 部単位で女子社員の割合を表にしてみる
 部単位で派遣社員の割合を図にしてみる
 県知事の年齢で日本地図に色を塗ってみる



オススメ度

★★★★+データでみる地図

読んで欲しい方

・日本人の方
・地球人の方
・宇宙人の方

Posted by webook at 2004年10月31日 18:47 | TrackBack