のびる会社にはワケがある。ワケは社長の顔に書いてある。
スリッパの法則という耳慣れない言葉に反応した方は多い。これは、著者がファンドマネージャーとして3000社を超える企業を訪問調査をしている間にみつけた法則のひとつである。
「スリッパに履き替える会社に投資すると不思議に儲からない」というもの。研究所や雪国にある企業など必然性がある企業ならいいが、合理性がないのにそうしている企業は伸びないということらしい。
ほかに印象に残る法則は:
社員に体操を強制する会社は伸びない。
よい会社は複数の価値観を持った人材を抱えている。
パソコンを操れない社長は将来性が少ない。
社長室の豪華さとその会社の成長性は反比例する。
優秀な経営者の多くはメモ魔である。
などなど。
本書には、楽天の三木谷さん、ソフトブレーンの宋さん、ドリームインキュベーターの堀紘一さんなどおなじみの経営者のほか、きのこビジネスのホクト産業、ミニブーケで業績を伸ばしている青山フラワーマーケットなどユニークな会社が登場する。いずれも著者が直接社長と対面した話なので非常に面白い。
これから投資(株)を始めようと思ってる方は、おおいに参考になることが書かれている。
できるだけ社外の多くの人に会うといいと思う。そしてその観察記録を残すと面白い。営業などで外部へ行くことが多い方は、ぜひお薦め。何がよくて、何がダメなのか。言葉にすると見えてくるものもある。やがて・・・靴下の法則 なんてのが生まれるかもしれない。
靴下の法則: かかとが擦り切れそうな靴下をはいてるビジネスマンは
大事な場面で冷や汗をかく。(汗;)
とかね・・・。
★★★★+社長のオーラ
・取引先が気になる方
・株を始めようとおもう方
・他社の社長にに興味をもった方