2004年11月07日

ひげうさぎ先生の子どもを本嫌いにする9つの方法 ~ ひげうさぎ

僕は、この本が生まれたことがめちゃくちゃウレシイ!

書籍情報

ひげうさぎ先生の子どもを本嫌いにする9つの方法―親と子と教師のための読み聞かせガイド
ひげうさぎ
柘植書房新社 (2004/10)
在庫切れ
おすすめ度の平均: 5
5 目からうろこ

本のひらめき

この本の著者、ひげうさぎさんは、教育暦20年の小学校の先生。僕が勝手に想像するに、ひがうさぎさんは、教えるのはあんまり好きじゃないような気がする。その代わり「引き出す」のはものすごく好きなんじゃないだろうかと。

ひげうさぎさんが、ずーっとひきだし続けてきたこと、それは、子供たちの本に対するポジティブな気持ちだ。毎日5分の読み聞かせをしているひげうさぎ先生によって、「本を読みたいなー」という気持ちを引き出された子供たちはきっと人生の素晴しいカギを手にして卒業していったに違いない。

人は逆説的にな変化球を投げられたとき、ニヤリとわらいながら「そうそう」と思うことがよくある。子供を本嫌いにする・・という逆説的なタイトルと内容はまさに、それ。
本書の初めは、子供を本嫌いにする9つの方法として「同じ本を何度もよませることはしないーその本はもう読んだでしょ」「質問攻めにするーどこが面白ろかった?」「推薦図書を読みなさいーズッコケなんてとんでもない」など、子供を本嫌いにさせる方法が紹介されている。そういうのはいけないよね・・・と薄々気づきつつ、ついやっていることかも知れない。

後半は、読み聞かせのガイドブック。お薦め本が紹介されている。まだ読んだことがない本がたくさんあった。今度図書館で借りてみよう。

一番最後のQ&Aに素晴しい言葉があった。

  読書は「~のために」するものではありません。読むことそのものが
  たのしみであり、目的なのです。

うーん、いいですねぇー。子供といっしょの時間を楽しむ、素敵な時間が読みきかせの時間。

僕は、この本が生まれそうなころ、ひげうさぎさんと知り合うことになった。待ちに待った本が手元にとどいたとき、僕は自分の本のようにうれしかった。この本は、先生や親御さんなどたくさんの方に読んで欲しい。これからの子供たちが、本好きになれるように・・・。

僕の思いつき

あとがきにひげうさぎ先生がメルマガをはじめたいきさつが書かれている。長年勤めてきた先生の仕事に若干の「勤続疲労」を感じていた著者は、メルマガを始める。→ http://www.higeusagi.com/ 「やっぱり本が好き!」
このメルマガは、思いも寄らぬスピードでこうして本になった。「出せば成る」の世界である。

経験が経験価値に化学変化した様子を垣間見たようで、ワクワクする。

あなたも何か出してみません?。

「図書館の読み聞かせタイムに参加させてください」なんてのもいいなぁ。きっと、違う自分の発見にもなる。



オススメ度

★★★★★+やっぱり本が好き!

読んで欲しい方

・お子さんがいる方
・学校の先生、教頭先生、校長先生
・読み聞かせに興味をもった方

Posted by webook at 2004年11月07日 10:19 | TrackBack