2004年11月16日

「顧客知」経営革命 ~ ゲーリー・E.ホーキンス

聞く。ビジネスにおいてはこの動詞がとっても重要。

書籍情報

「顧客知」経営革命―ワン・トゥ・ワン顧客戦略の実践ビジネスモデル
ゲーリー ホーキンス Gary Hawkins 青木 輝夫 町田 守弘 JKS‐CRM研究会
コンピュータエージ社 (2004/10)
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在庫切れ


本のひらめき

小売関係を中心にしたマーケティングの教科書である。顧客知経営とは、次のようなものだと書いてある。

 従来のような作って売るメーカー主導ではなく、顧客のニーズを知って
 それに応える顧客知主導のビジネスモデルである。

先日のコトラーの本によれば

  マーケティングはまず4Pにより進化した。製品(product)、価格(price)
  流通チャンネル(place)、プロモーション(promotion)が、製品やサービ
  スを提供するときの判断材料になった。その後、マーケターは、4Pを決
  めるためには顧客をよりよく知る必要があると気がつき、4C、つまり、
  顧客価値(customer value)、顧客コスト(customer cost)、顧客の利便性
  (cutomer convenience)、顧客とのコミィニケーション(customer comm)に
  たどり着いた。

とあった。本書は、顧客価値や顧客とのコミュニケーションにフォーカスしたものといえるかも。分野は小売業である。

本書で面白ろかったのはRFSによる顧客細分化の手法だ。一度セミナーで聞いたことがある。R(recency=直近の購買日)、F(frequency=購買頻度)、S(spending=購入額)で顧客属性を分類しようというものだ。RFS別に上位30%の顧客、中位40%の顧客、下位30%の顧客を分類しマトリクスにするものだ。RFSをうまく活用するにはそれなりのシステムがいるが、考え方として覚えおくと他の場面でも使えるかもしれない。

商品ポジションの伝統的な4要素も僕には面白かった。価格、品揃え、サービス、品質の4つである。

アメリカの小売(MMミーとショップ、グリーンヒルズなどなど)の成功事例が紹介されている。


僕の思いつき

商品ポジションにヒントを得て、ビジネスマンの会社における4ポジションを考えてみた。

     協調性
      ↑
 使える人 | 社内起業家
      |
 -----+------>  創造力
      |
 はみだし | 独立・転職


こんなのをいろいろ考えてみたいねー
たとえば、主婦の4ポジション、大学の4ポジション、仕事の4ポジション、上司の4ポジションとか・・・。 考えたら教えてねー。


オススメ度

★★★★+顧客知

読んで欲しい方

・小売業を面白くしたいという方
・顧客データベースをもってる方
・顧客対応に少し疲れた方

Posted by webook at 2004年11月16日 08:29 | TrackBack