2004年11月20日

絞首台までご一緒に ~ ピーター・ラヴゼイ


倫敦旅行はこの一冊を手に・・


書籍情報


絞首台までご一緒に
絞首台までご一緒に
posted with amazlet at 04.11.20
ピーター ラヴゼイ Peter Lovesey 三好 一美
早川書房 (2004/10)
売り上げランキング: 21,748
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4.25
5 格調高いユーモアはこれだ
5 船旅がしたくなった
5 スウィングの明と暗

本のひらめき

本書はイギリスのベストセラー「ボートの三人男」という本をベースに書かれている。
Three Men in a Boat (Jerome K. Jerome 著)
これを読んだ方は、おそらく本書を3倍くらい楽しく読めるはずだ。(読みたい方は、こちらで全文が読めるよ。   → http://www.forgottenfutures.com/game/boat/boat.htm  )

なぜなら、この本が出版され、爆発的人気を博しているという設定の上でミステリーが進んでいくからだ。

冒頭、師範学校の女子学生が、厳しい規律を破り、深夜のテムズ川で水浴するシーンから始まる。(おじさんは、少々ワクワクするかもしれない:笑)

しかし、その後殺人事件がおきる。女子学生のひとりハリエットが、水浴の時目撃した3人の男が怪しいということで物語は進行する。
人気の小説の内容にそって展開するわけである。さて、いけ面の刑事との珍道中は・・・。

翻訳者の三好さんによれば、本書は、ミステリー+観光案内書という特徴があるという。テムズ川の流域地図をもって、本書の登場人物のたどる道筋をあるけばとても楽しい旅行になるだろう。物語にでてくるホテルとかミュージアムとか・・・あ、これも登場した!なんてやれば最高の旅行になる。


僕の思いつき

新しい旅行の形を考えてみよう。

遺跡めぐり、大自然、ホームステイ様々な楽しみ方が存在するが、本書のような<小説の舞台+場所>という楽しみ方もある。

実は、以前、翻訳者の三好さんと話をしていたとき、モリームーンの冒険旅行や本書のようなテムズ川ミステリーを旅行に組み込んだら楽しいね・・みたいな企画で盛り上がった。

Webook travel Inc. というのを将来はやってみたい。旅行取扱主任の責任者の方もすでに参画予定である(Moritaさん)物語に出てくるホテルに泊まり、レストランで食事をし、著者と懇談し、おどろきの秘密企画もある・・そんな旅行を提供したい。本と旅の融合だね。うーん小説からビジネスへ発展。楽しくなってきたぞ。(あ、まだ予約は受け付けておりません。念のため)


オススメ度

★★★★+ミステリ

読んで欲しい方

・ミステリが好きな方
・ロンドンに行きたい方
・推理が好きな方

Posted by webook at 2004年11月20日 14:38 | TrackBack