定義と条件を書いてみよう。
かつて(と言っていいだろう)、成功とは人より出世し、財を蓄え、名をなすことを意味していた。もちろん、今もそういった定義は生きているが、社会全体が豊かになってきた今、これとは異なる生き方もたくさんある。社会起業家という人たちがその代表格だろうか・・・。
「13歳のハローワーク」では、生活費と充実感というのがキーワードだったようだ。しかしどうもそれだけでは成功というには何か物足りない。そこで、著者はこんな仮説を立てる。
「生活費と充実感を保証する仕事を持ち、かつ信頼できる小さな共同体を持っている人」が人生の成功者というものだ。
本書は、著者とのインタビュー形式で社会的に成功者と言われている次の人が登場する。安藤忠雄(建築家)、利根川進(科学者)、カルロスゴー(CEO)、猪口邦子(教授)、中田英寿(サッカー選手)の5人である。
インタビューは、やや硬い感じがするのと、当初の仮説とどう繋がるのかが見えないのが残念。一般の人の定義と条件が、年代別にたくさん掲載されており、それが面白い。
たとえば:
30代: 徳を積み上げそれに溺れないこと
40代: 子供には生きる力を授け、プラスアイナスゼロで死ぬこと
50代: 最後に良くやったと自分で思えれば成功者
などなど。オリジナルなものを創ってみたら面白いね、きっと。
僕もちょこっとヒネってみた。
成功の条件: 志高い目標をもっていること
成功の定義: 目標を達成できること+世の中の役にたつこと
★★★☆+成功
・成功って楽しいなという方
・目指すべき目標をもってる方
・来年のことを考えてる方
猪口大臣関連の記事をTBさせて頂きました。よろしくお願いします。
Posted by: メジロ飼い at 2005年11月15日 16:02