健康な地球には「動脈」のほかに「静脈」が必要だ。
「どんどん作って売り出すだけで、あとの始末を考えない企業体質。利潤を追 いかけることだけは熱心だが、処分段階となるとすべて人任せ。これではい けない。地球を愛し、人を愛し、車を愛するがゆえに、何とかしたいと全社 をもってとりくむことを決意したのである。」
これは、自動車再生事業にかけた著者が、その心意気を表現した言葉だ。
2005年1月に自動車リサイクル法が施行される。車のリサイクルをメーカーと輸入業者に義務付け、費用の負担を車の所有者にも求めるものだ。
本書は、解体、部品再生のノウハウを生かして、車のエコ事業にとりくむ著者のドキュメンタリーだ。
http://www.acmori.co.jp/
http://www.ewmori.com/
なんでも使い捨てるアメリカ型大量消費社会がだんだん循環型のエコ社会に移行してきた。パソコンも車も企業と消費者がそれぞれに負担することになる。
こういう社会をなんだ面倒くさくなったなととるか、ようやく地球的視点がもてるようになったと喜ぶか・・・人間の品性が問われる時代になってきた。
いつも生まれるものがあると、なくなるものがある。そのバランスでこの地球は成り立っている。世の中が循環型社会になっていく過程で、さまざまな取り組みが必要になる。
車のほかにどんなことがあるだろうか。エコロジーに考えてみたい。
★★★★+正売
・地球人の方
・地球に故郷をもってる方
・リサイクルを考えたい方