2004年12月01日

アレックスコーチングに燃える ~ マックス・ランズバーグ

物語は楽しい。

書籍情報

駆け出しマネジャー アレックス コーチングに燃える
マックス・ランズバーグ
ダイヤモンド社 (2004/10/15)
売り上げランキング: 734
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4
4 自分のマネージャに読ませたい
5 原著では3部作の1作目です。
4 いつもそばにおいておきたい

本のひらめき

コーチングは勉強するものじゃない。実際に試してみるものだ。

本書を読んでふとそんなことを思った。
僕は今コーチングの勉強をしている。CTPのコースを始めて半年。なかなかいい勉強になっている。1時間のクラスで黙ったままいるのはつまらないので、積極的に発言するように心がけている。そして、毎回、セッションの中で何がしかの気づきがあり、それを試してみたいという欲求にかられる。これはいい傾向だ。

本書は、アレックスという食品メーカーに勤めるマネージャーの成長ぶりをコーチングというフレームで展開する物語である。とても読みやすく、実際の場面がリアルにイメージできるので引き込まれる。

物語のあとのコーチングのポイント解説も簡潔でいい。

即席コーチングの手順を書いておこう。
 1)現在の問題を話してもらう。
 2)問題点がないとしたらどんな結果になるはずなのかを具体的に
   言ってもらう。
 3)1,2を隔てる障害物を一緒に考える。
 4)列挙した障害物についてのブレストを行い、次にできることを探す。
   何をいつまでにどうするか、決める。

あしたすぐ使えそうだ。

もうひとつ、能力・意欲マトリックスというのがある。4象限のやつだ。

          意欲
          |
  助言・示唆する | 任せる
          |
  --------+-------------能力 
          |
  指示・指導する | 刺激を与えやる気を引き出す
          |

ついでにカール・ユングの言葉も書き取っておこう。

  二人の人間の出会いは、化学物質の接触と似ている。
  反応が起こると両方が変化する。

コーチは、仕事をしながら自分も成長できるという「お徳」な仕事である。


僕の思いつき

あした会社で言ってみたい「よい質問」を考えてみよう。
相手が「感じられる」いい質問。
相手が「行動を起せる」いい質問。
相手に「気づきがうまれる」いい質問。だ。

たとえば:

  何が実現できたら、それはやった!といえるだろうか?
  問題点がないとすれば、この案件はどうなっているだろう。
  そこまでいくのにどんな課題があるだろう。
  あの人が動けないのは何がネックになってるだろうか。

それから、承認(アクノリッジ)の言葉もいいねぇ。

  あなたと話をすると何かがつかめるような気がするよ。(Iメッセージ)
  私たちっていい仲間だね。(WEメッセージ)

こういうのを考えておくだけでも、いざというとき使ってみようという体勢がとれるからいいよ。朝、今日つかいたいセリフをいくつか書いて、自分あてのメールを出しておこう。


オススメ度

★★★★★+化学変化

読んで欲しい方

・コーチングを始めようと考えてる方
・コーチの必要性を感じた方
・コーチングをスタートした方

Posted by webook at 2004年12月01日 09:39 | TrackBack