伸びる会社は社員が伸びる
中学や高校のクラスは40人前後のことが多い。日本人の40人にひとりは社長だというから、きっと同級生の中には独立して社長になっている方もいるだろう。つまり、意外とたくさんいるのである。
で、世の中のならいに従って、すべてがすべて素晴らしい社長さんとは限らない。会社をつぶす社長もいれば社員や事業を伸ばす社長もいる。本書は、採用のプロとして10年間に3000人以上の社長と対面した著者がその差について考察したものだ。
伸びる会社(伸ばす社長のいる会社)は、何か・・・様々な分析があるが、僕が一番ピンときたのはこれだ。
社員が成長できる会社が「伸びる会社」である。
著者はもとリクルートだけあって、その点も抜かりない。著者の会社ワイキューブにもちゃんと独立支援制度がある。社長を生み出す仕組みである。もちろん「伸ばす社長」として。
大企業が苦し紛れに編み出した転職支援とはちょっと違う。
もうひとつ仕組みとして面白いと思ったのは、ワイキューブで行なっている新人教育のひとつ「クレド」。これはリッツ・カールトンホテルで行なっている理念の共有のための活動だ。(クレドというのは信念、信条という意味のラテン語)定期的に社員が、クレドに書かれた意味を体験事例などをもとに「考える」時間をとることだ。やみくもに唱和するのではない。同じ価値観でサービスを提供する・・といった目的のためにはなかなかいい仕組みかもしれない。
職場にマネジャーがいたとしよう。
毎日仲間と価値観の共有をはかるために何かをしたいとしよう。
どんなテーマで何をするか・・・。ちょっと考えてみたい。
その前に、共有すべき理念や価値観はステートメントになっているか・・ここを確認しなくては・・・。え、ない? うーん、来年に向けて考えてみよう。
こういうのをマジに考えたい方はこちらもご参考に:
(はてなの質問)
リッツカールトンホテルの「クレド」や、株式会社武蔵野の「手帳」のように 経営者の思想や会社の方向性を社員に浸透させる道具、方法、考え方を説明し た書籍やページを紹介してください。よろしくお願いします。
→ http://www.hatena.ne.jp/1092624580
ここにはお菓子を仕事にできる幸福 (東ハト)、真実の瞬間(SAS)などが
紹介されている。
(リッツのクレドに関する記事)
→ http://appleworld.com/entertainment/choice/ritz_3.html
★★★★+伸ばす社長
・社長と話したい方
・できる社長を認識している方
・社長の方