知らないと恥ずかしいもの=マナー
パソコンで仕事をしている人はかなり多い。外回りとか工場勤務の方を除けば多くの人はデスクの上にPCをもって仕事をしている。メールやウエブ検索、エクセルやワードでの書類作りなどなど。
そんな環境の中で、様々なトラブルに遭遇する。小さなものは、ウイルスの感染、スパムメールの受信などから、大きなものは顧客情報の流出などである。
企業によってはそういう事態を避けるため、厳しいルールと監視体制が敷かれているところもある。IT企業などはとくにそういうところが多い。機密情報や顧客情報の流出は企業の存亡に直結するからだ。
そうした厳しいルールや体制がなくても、最低限まもるべき常識やマナーについては、押し付けがましくなく、さりげなく浸透させるのがいい。
本書は、そういうポジションにある本だ。
職場で守るべきマナーを非常にうまくまとめている。
たとえば、
退席するときは必ずログアウトするかスクリーンセーバーで画面ロックする。
ソフトは勝手にインストールしてはいけない
パスワードの設定豊富
引用はどこまでするのがいいのかなどのビジネスメールの基本
印刷の時はプレビューで確認してミスプリを防ぐ
印刷したものを放置しない
などなど。基本的な常識から、なぁるほどいう業務ノウハウまで。
ここにあるヒントから、デジタル社会のビジネスマナーを考えてみるのもいいねぇ。
世の中はルールで動くと思うのはあんがい間違いである。実際には、会社の生業は暗黙のノルム(Norm)=規範というもので動いている。マネジャーや先輩の立ち振る舞いをまねすることが無難ということだ。いいにつけ悪しきにつけ。
この本は、職場のビジネスマナーを広める道具としていいのではないだろうか。
影響力のある先輩が、「おい、これ読んどけ」みたいにドサっと20冊くらいもちこめば効果抜群。
「先輩、こんなのうちじゃムリですよー」みたいなところから、ビジネスマナーについての対話が始まれば、しめしめである。
★★★★+仕事の常識
・メールの使い方を後輩に話したい方
・公私混同の線引きをしてみたい方
・情報セキュリティを気にしてる方