人生は顔に現れる
著者は元NHK美容師さん。テレビがまだ白黒の時代から、出演者のメークをされてきた方である。
自分の「顔」を磨きトップに上り詰めた人たちには独特の顔があるらしい。
そんな人達も美容師さんの鏡の前ではまな板のコイ。普段みられない顔も覗かせるようだ。本書は、美容師岡野さんがみた一流の人の顔の話。
手塚治虫、松本清張、三島由紀夫、渥美清、?小平、本田宗一郎、田中角栄、吉永小百合、3大テノール歌手、アランドロン、ガガーリン・・・。
どうだろう名前を聞いただけでも「すげぇー」である。
松下幸之助翁は、部下に顔を読ませていたという。何もいわないが察しをつけさせてお茶を出したり、何かの手配をしたり・・という具合に。へぇ。
ガガーリンは、実に笑顔がよい人だったらしい。テレビ出演のときにメークを担当した岡野さんは、笑顔が印象的で爽やかな青年だったと、そのときの感じを表現する。
「地球は青かった」という名言を残したガガーリンが宇宙飛行士に選ばれた理由の一つは「笑顔」だったという。宇宙から帰還した飛行士に似合うのはやはり笑顔だからだ・・・。
たくさんの人の顔と対峙してきた著者の、人間模様観察記である。面白い。
人生の経験は、人の顔を作る。
今日はどんな顔をつくる経験をするのだろうか・・・。
いい顔を重ねていきたいものだ。
さ、今日もいっちょう「顔張り」ますか。
★★★★+顔の歴史
・自分の顔に自信のある方
・顔つきがよくなってきたと感じた方
・人の顔が気になる方