大統領のママはえらい!
世界一の権力を持っている人は、おそらく米国大統領だろう。その大統領を育てたのは、ファーストマザー。将来大統領になる息子を育てたのはどんな親だろう・・・と思うとき、どうしても父親より母親が注目される。(うーむ)
大統領の母親をテーマにした本書ができたのは、ジャーナリストである著者が長年大統領を取材してきた間に、「大統領たちが繰り返し母に対する感謝の気持ちを表すのを聞いた」からだという。
現大統領のジョージ・ブッシュの母バーバラ、クリントンの母バージニア、レーガンの母ネル、J・F・ケネディの母ローズ、F・ルーズベルトの母セーラなど12人のファーストマザーが登場する。
総じていえるのは影の薄い父親と、教育熱心な母親というところだ。大統領たちも母親思いで、言ってみれば「お母さん子」だった人が多い。
そして、こうした母子の間にはいってくるのがファーストレディ(奥さん)。多くの母親は、「大事な息子」を突然表れた女性に取られるショックは大きかったようだ。
不思議なことに、こうした母親思いの大統領が選んだ妻は、母親と正反対なことが多いところ。
分厚い本で、興味のある大統領のところだけ読んでみたらよい。
自分の母親を語るとしたら、どんなエピソードがあるだろうか。
僕も考えてみると、おかあちゃん子である。父親と口をきいたことはほとんどない。背中と額の汗だけをみてきた。(父の背中はたくましかった。)
母親は人に優しかった。そしてモノゴトをつねにいいように解釈するのが得意だ。
大統領や首相になれなくても、マイマザーを語るときはあるだろう。そんな時のために、感謝の気持ちをこめて母親のことをまとめておくのもいいかもね。
お正月、実家に帰ることがあったら、幼い頃の話をいっぱい聞いてこよう。
★★★☆+大統領のママ
・母のことを話したい方
・母親の愛情を感じた方
・田舎へ帰る予定の方