2005年01月11日

楽天の研究 ~ 山口敦雄

舞台裏へようこそ!

書籍情報

楽天の研究―なぜ彼らは勝ち続けるのか
山口 敦雄
毎日新聞社 (2004/12)
売り上げランキング: 6,441
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本のひらめき

楽天と僕はとても近い距離にいる。楽天日記やってるし、楽天ブックスでもお店開いてるし・・。ってちょっと違うんじゃないかと言われそうだが、楽天とはなんだか妙に親しみを感じるのである。

三木谷さんの友達の友達が友達だし、今度楽天イーグルスの社長になる吉田敬さんとは食事したことがあるし、などと勝手にファンになっている僕である。

さて本書は、昨年プロ野球参入で一挙に全国区になった楽天の成功の舞台裏を覗くドキュメンタリーだ。楽天創業者達へのインタビューを交えて、とてもリアルにその成功の軌跡を映し出している。

冒頭に紹介されている戦略共有を目的にした「朝会」の模様が新鮮だ。毎週開かれるその会議は、社長三木谷さんの話のあと、書く事業部の責任者が事業報告をする。最大90秒という短さ。時間が測られてオーバーするとチンと鳴るらしい。

「世界一のインターネットサービス企業」をビジョンに掲げる楽天は、そのカリスマリーダー三木谷さんに負うところが多いが、決してそれだけではない。本書には創業時代からの多くの役員インタビューが掲載されており、生の声がとても興味深い。

楽天の成功の軌跡は

 起業家魂+ITスキル+M&Aスキル+スピード!+時の運= 楽 天

といったところだろうか。

利益が44億円のときに利益目標を1000億円に置くといった三木谷流の目標設定の仕方や、とにかく「徹底してやる」ことや「スピード!」が多くの企業が<我が社ではちょっと・・>と思うところではないだろうか。

本城さんと三木谷さんが楽天を構想するとき考えたアイデアは実は3つあったという。
 1.地ビールレストランのフランチャイズ展開
 2.天然酵母のパン屋の全国展開
 3.インターネットモール

当時インターネットモールは大手企業が手がけて失敗し撤退していたところだ自分なら出来ると思い、誰もやらない分野・・・・そこが狙い目だねぇ。


僕の思いつき

もし、自分の目標がぼんやりとでもあるようだったら、ちょっと大胆な目標に変えてみるのも面白いかもしれない。ターゲットの設定の仕方で、物事の枠組みが変わったり、新しいコンセプトが生まれてきたりする。

三木谷さんは利益が44億円のとき1000億円の目標をぶち上げた。
孫さんはミカン箱の上で(つまりまだなんにもないとき)に1兆2兆と吠えた。

僕は、気が小さいので・・・3倍・・・と言ってみた。笑


オススメ度

★★★★☆+スピード!

読んで欲しい方

・楽天でお店を持ちたい方
・ネットショッピングがすきな方
・起業家にあこがれる方

Posted by webook at 2005年01月11日 09:11 | TrackBack