2005年01月16日

3分間社長塾 ~ 高井伸夫

巧遅は拙速に如かず。(孫子)

書籍情報

3分間社長塾―スピード判断力をつける
高井 伸夫
かんき出版 (2004/12)
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本のひらめき

弁護士暦40年。弁護士という立場から様々な企業の改革や再建に立ち会ってきた著者が「デキる社長」のエッセンスをまとめた本である。

リーダーシップ、カリスマ性、人材育成、事業戦略など様々なことが取り上げられている。中でも重点が置かれているのは「スピード」ということである。

「情報の取捨選択も3分間、考えるのも3分間、モノゴトを判断決定するのも3分間」を意識しようという。本書のタイトルが3分間となっているのはそんなことろからきている。

先日紹介した「楽天の研究」でも三木谷さんがとても挑戦的なスピード経営に力を入れているのが見えた。他企業が1年でやるならうちは1ヶ月で・・・そんなイメージだ。

もし、赤字会社を3年で黒字化しようなどという計画があったら、それははじめから気合が入っていない。ゴーン改革ではないが1年で黒字化するくらいの気迫が必要だという。

早朝会議を開く企業事例も紹介されている。キャノンでは、朝8時からの早朝役員会を60年以上も続けているという。またトリンプ・インターナショナルの吉越社長は毎朝8:30から1時間のマーケティング&セールス会議で約40件の議題を社長自身が次々に決断を下していく。1件3分弱、見事な即断即決の様子はTVなどでも報道された。

社長業は会社にスピード感をかもし出すこと・・・と見た。

ところで我社では・・・・・うーむ。

僕の思いつき

社長のコーチング会話があった。

  「○○君が今一番気がかりなことは何ですか?」

45分くらいかけてじっくり話しをする。そして腹の内を見せてくれたら

  「次の一手はどうすべきだと思う?」

と聴く。これでのびない社員はいないという。
コーチング会話のシナリオをいろいろ準備しておくのもいいねぇ。



オススメ度

★★★★+半歩先

読んで欲しい方

・社長を目指す方
・できる社長の方
・経営に一言いいたい方

Posted by webook at 2005年01月16日 13:15 | TrackBack