不思議って数の単位だって知ってた?
本書の一番最後にこう書いてある。
「本書は1975年刊行されたものを文庫収録にあたりか改筆した」
なんと、この本は30年も前に書かれたものだった!
不思議な会社について初めて知ったのは田口さんの「東京ブック」だった。会議のテーブルが黒板になっているという紹介にこれは!と思って探したのだがどこにも在庫はなし。絶版になっているらしい。現在、入手可能なサイトはここだけらしい。
:http://www.techno-con.co.jp/item/2508.html
ただし8000円もするので、図書館にリクエストしてみるのもいいね。でも、読んだ後に8000円してもいいから購入したいと思う・・多分。(僕は買っちゃった!笑)
前置きが長くなった。この本、何かといえば木工機会メーカーの名南製作所という中小企業の物語である。おそらくとんでもなくユニーク会社である。
→ http://www.meinan.co.jp/topics.htm
どんな風に変わってるかといえば
社是 : F=Mα (ニュートンの第二法則)
入試 : 物理の問題(これ、めちゃ根本的で難しい!)
試験をするのは、人事部ではなく俺が立ち会わなければ誰がする
と手を上げた社員。
会議室: テーブルが黒板になっている(多分今はホワイトボードか)
話をしながら机にアイデアを書いていくのだ。
物理学: 月曜日の午前は全員が物理学の勉強。仕事はしない!
ほかにもいっぱい不思議なところがある会社である。ユニークなんていう形容詞では説明できないから「不思議な会社」なのだ。
モチベーションとは何かをもう一度見直してみたい経営者の人は、一度は読んでおきたいスーパービジネス書。
この本30年も前の初版だから、書いてあることは時代がかっていることもある。創業10年目ころの当時はまだ中卒の人がたくさんいて夜学に通って勉強をしていたらしい。(今では東大卒でも試験に落ちる)そのときのエピソードは感動する。
当時、そうした社員は夜学の補助くらい出してくれと会社に要請したという。しかし社長は、ぜったいにNOといって、鉛筆一本分も出さない。4年の定時制高校を無事卒業したあかつきには、お祝いにスーツをプレゼントしたそうだ。しかし、そんなものでは満足しない社員にとびっきりのプレゼントを社長がする。それは・・・・
人の自律と自立を促すものすごいプレゼントである。それが何だか想像できるだろうか。僕は感動して涙がでた・・・・
で、何よそれ?
って方は、日記をみてね。(ヒント: お金をとるか、無形なものをとるか)
この会社みたいに人の心を突き動かすようなことを考えてみたいねー。
ところで不思議というのは元は数の単位らしい。1、十、百、千、万、億、兆、京・・・・・、不可思議、無量大数 だとか。知らなかった。逆に小さいほうは 塵、埃、・・・刹那というのがある。
★★★★★+人は成長したい★生き物
・会社を生まれ変わらせたい方
・人を生かすことがすきな方
・社長にあこがれる方