のび太ですら、めげない!
このメルマガの読者の方の95%↑の方はドラえもんを見たことがあると思う。来年度からドラえもんの声優が変わる。大山のぶ代さんのあの声は独特の色があっていいんだけどね・・・。変わるのもわるくない。
本書は、富山大学で「ドラえもん学」という変わった講座をもっている横山さんの本だ。全作品を50回以上読みこなし、データベースを作り、ストーリーに潜むメッセージを楽しくまとめるという「異業」をされている。
ドラえもんという漫画に登場するのび太くんは、間抜けで、すぐ泣いて、甘えん坊で・・・といいところなしのようなキャラだが、それでもドラえもんに助けられながら、けっこう一生懸命頑張る。そんなところに共感を覚えたりする。
ドラえもんは、のび太くんの願いの多くに応えるが、なんでもかんでもではない。無謀な欲に駆られた話は、たいてい「こんなことしなきゃよかった」という結末になる。のび太には、コツコツと地道に努力することや、正義をまげていけないことや、ときには身をすてて悪(ジャイアン)に立ち向かうことの大切さや・・・いろんなことを投げかける役回りがある。
本書では、物語のあらすじもいくつか紹介されており、あ、これ見たなぁ・・なんて思いながら読むのも楽しい。
ドラえもんは、子供に見せたいすばらしいマンガだし、そこからマジメにメッセージを読み取ろうとするこの著者の姿勢もすばらしい。
のび太くんは大きくなって、マドンナのしずかちゃんと結婚する。のび太という生き方も悪くない。
僕は、ドラエモン、ちびまる子ちゃん、クレヨンしんちゃんが大好きだ。クレヨンしんちゃんは、おケツを出して「おらおらぁ」なんてやることもあるが、結構、心にジンとくることも。(剣道の話のときは、泣けたなぁ。笑)
今日の本は、ドラエモンを超まじめに研究し、学問にまでしちゃうという面白い先生の本だ。
世の中で長く支持されているものや、爆発的にうけた映画のようなものには、ビジネスとか人生とかに敷衍できるような「真理」を包含していることが多い。
子供のころから親しんできた漫画とかを、そういう目で分析してみるのも楽しいかもしれない。分析したら、すかさず・・・・そう、ブログとかメルマガで「出しちゃう」といいねぇ。そこから初めて、何かが動きだす。
クレヨンしんちゃんの漫画を30回くらい見て、そこに隠されたメッセージを解説する「しんのすけはなぜおシリを出すか」なんて講座を、慶応大学で講義してみたいねぇ・・。(おらぁ、かぁちゃんにしかられるぞぉ~)
★★★★+しずかちゃんと結婚
・ドラエモンが好きな方
・ジャイアンみたいな方
・のび太と同じことをしたことがある方