今、国立大学に教養課程はなくなったんだって・・・。
大学は今生まれ変わろうとしている。2004年は、国立大学が法人化され、法科大学院などが生まれ、認証評価制度が導入され・・・と大きな変化があった年である。大学改革が叫ばれて久しい中、これはひとつのエポックではある。
著者は88年、94年、99年と大学の変化の現状分析をしてきた。今回、こうした大きな動きのなかで第4弾が発行された。
少子高齢化社会という大きな時代の変化も根底にはあるが、そもそも高等教育のありかたや見方が変わってきていることが大学改革を進める力として大きい。
本書は、大学をめぐる様々な要素を丹念に分析している。
2004年問題=国立大学法人、私立学校法の改正など大きな制度変化。
2006年問題=新しいが学力観、つまり新カリキュラムで勉強した高校生の
質的変化
2008年問題=少子化にともなる定員割れが顕著になる
など大学経営をする上で必要な問題整理がされている。
少々、よみづらい文章構成は、「教授」のなせる技か・・・・(失礼)
お子さんがいるご家庭では、塾だ、中学入試だとこれまでの延長線上でものごとを考えざるを得ない。我が家もご多分にもれず・・・
しかし、世の中は変わりつつある・・・そんな中で10年、20年のレンジで物事を予測するために、トレンドを推し量る参考データが欲しいところ。本書は、そんな一つになろうか・・・。
10年後を考える時間を、1年に少なくとも2回は欲しい。2月になって、「あー、もう1ヶ月過ぎちゃった、早いなぁー」って言った方その一回目は、今ですね。
★★★☆+大学は変わる
・大学にいきたい方
・学びがすきな方
・子供をいい学校にいれたい方