英雄のように考えようー今日は誰の役に立てるだろう
デイル・ドーテンの作品は、いつも深い共感を覚える。
「仕事は楽しいかね?」「仕事は楽しいかね?2」の二つの作品では、「試してること」の大切さを教えてくれた。
そしてこの作品では、人の役にたつことを説く。人の生活を豊かにする現代の戦士は“笑う戦士”だという。
モチベーションをあげるためには何が必要だろうか。
いい評価をもらってボーナスを人よりたくさんもらう?どうもそれだけじゃ寂しい気がする。もっと深いところに僕たちの仕事の意味や楽しみは存在する。そんなものをきっと多くの人は感じている。
あー、こういうことだったのね・・・というのが本書に書かれている。
お客様に役に立つこと、喜んでもらえることが重要だ。そしてそういうこと組織的にすすめるためには、上司の励ましのまなざしや、褒める気持ちが大切のようだ。
いくつかのビジネスエピソードは、なかなか感動的なものがある。
カウンターの高さを変え、受付係と顧客が同じコンピュータの画面をみながら接客するようにしたレンタカー会社の話。
市民との対話からうまれたよい取り組みを広報で積極的に褒めるようにしたマディソン郡の警察の話。など・・・前作にも登場したエピソードだが、なんど読んでも気持ちがいい。
お客様にどこまで気持ちを寄せられるか・・・それをとことん追求できるような仕組みや制度・・・経営者は、それを考える時代になったようだ。
部下を褒めるときのケースがある。
報告書を書いて、”いい仕事をしたな”とか“なかなかよく書けた報告書
だった”といわれた場合、たしかに悪くはないだろう。しかし、こんなふう
に褒められることとは比べ物にならない。
“とてもいい報告書だったから、社長のところに持っていったよ”“セー
ルスパースンを全員集めてミーティングをひらこうと思う。きみにどんな
ふうに仕事をしているか、話をしてもらいたいんだ”
こうした褒め言葉が人をうぬぼれさせることはない。それは人をいっそう
すばらしくするのである。
いいことを覚えた。さっそく使ってみよう。
★★★★★+励ましの眼差し
・よき上司になりたい方
・楽しい仕事がすきな方
・職場を明るくしたい方