Yutaka.Face.Eye.Close って?
僕はエクセルを使ってずいぶんの年月になる。かなり使っているほうだが、まだまだのレベルだ。マクロを使いこなして、かっこよく仕事をしたい・・・と思いながらレベルアップがはかれないでいる。
今日の本は、そんな僕にぴったりである。しかも、ただのVBA解説書ではなく、小説仕立てで読んでいけるところがうれしい。
VBAは、マクロのプログラムである。
入門書を読むとオブジェクトだ、メソッドだという言葉の解説が出てくる。そう言われた瞬間に気持ちわるくなってしまった方も多いかもしれない。この最初の難関を乗り越えられるかどうかがキモである。
本書の物語は、ゆたか(夏木豊作、22歳)が配属先で、わかりもしないのに「VBAがわかる」と豪語してしまったところから、悪戦苦闘が始まる。鈴木遥という素敵な上司との恋物語という横糸も楽しい。
物語を楽しみながら、VBAの基本レッスンを受けることができる本である。エクセルの技をグレードアップしたい方にはぜひオススメしたい本である。
もっとも感激したのは次の表現だった。
主人公のゆたかが先輩にVBAを教えてもらう場面である。
ゆたか の 顔 の 目 が 閉じる
Yutaka.Face.Eye.Close
Yutaka Face Eye はオブジェクトだ。「名詞(オブジェクト)」を「の(.)」でつなぎながら、最後に動詞でしめくくって文章を完結する。この文章がステートメントで、ステートメントが集まってプログラムになる。
なるほどとうなってしまった。
難しいことを日常の事例におきかえて説明するのはひとつの技である。
こういうのをいろいろ考えてみよう。
★★★★★+二度おいしい
・マクロを使いこなしたい方
・ベーシックがすきな方
・仕事の効率を格段にアップさせたい方