星はどうして・・・丸いんだろう?
ちょっとファンタジックな大人の絵本。あ、もちろんお子さんも楽しめる。
玉子さんと犬のジュペリがロケットにのって宇宙の星星を探検するお話。
宇宙にはいろんな星がある。誰も住んでいない星。暗い感じの人が一人だけ住んでいる星。三角形の星。野球好きの少年がボールを投げて、それが星をぐるっと回って後ろからとんでくるような星。きこりが最後の一本の木をきろうか迷っている星。孤独がある星。・・・・そして、ずっと遠くにやってきた玉子さんは青い大きな星を見るける。(地球だ!)そこにはきっとたくさんの孤独があるでしょう。その孤独を忘れるためにたくさんの夢があるといいですね・・・と結ばれている。
印象的な星は、木こりの星。
木こりは仕事熱心だったので、つぎつぎに木を切り倒した。ついに最後の一
本になる。この木を切り倒したら仕事はおしまいだ。そう思うと仕事に手が
つかない。木こりは、何のために木を切っているのかを、思い出そうとして
いた。
こういうことが、今実際に地球上でも起きている(温暖化、公害など)から、私たちもここに登場する木こりみたいなものかもしれない。
何のために・・・という問いに真剣に対峙するときかもしれないねー。
ちなみに作者は、某国立大学建築学科の助教授。工学博士である。絵本と博士っていう取り合わせがいいねぇ。どうやら同じ大学らしい。会いに行ってみよ。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/
なぜ? という問いかけは、なかなか重たい。
なぜ、この仕事をやってるんだろう?
なぜ、この会社にいるんだろう?
なぜ、評価が必要なんだろう?
これらのなぜは、どうしてできないのかと考えるプロセスの改善を考えるときのなぜとは種類が違う。WHYというより、FOR WHATのほうだ。
こういうなぜを一日ひとつ。哲学のなぜを集めてみよう。
★★★★+木こりは考えた
・絵本が好きな方
・丸いものがすきな方
・宇宙へいきたい方