日本初!
世の中のことは、やさしく説明しようとすればするほど本質的なものに迫ることになる。なんでも小難しくいうのは簡単だが、人に分かりやすく説明するのは案外難しい。
メタファー(比喩)や、日常の出来事との対比、経験の引用などさまざまなものを活用して、「わかりやすく」するのが肝心だ。
分からないものは伝わらない・・・からだ。
バランススコアカードという経営手法も、これまで40冊以上の本が登場している。大元はキャプランとノートンの原書の翻訳(吉川教授、櫻井教授)がある。その中でも一番分かりやすいと密かに思っていたものは、某山氏が書いた「バランススコアカードの使い方がよくわかる本」だった。
本書は、その上を行く分かりやすさではないだろうか。バランススコアカードのコンセプトの中でも戦略マップに注目し、「自分の考えを引っ張り出し、磨きをかけて実行に移す」ためのツールとして、非常に分かりやすく解説してくれている。
中小企業向けを意識し、戦略マップに注目した本書は、良質なセミナーを聞いているような読みやすさがある。
戦略とは目標を達成するための仮説です、というのはよく言われる表現。しかし、これを、戦略=「こうしたらこうなるんじゃないか」の連続、というのは誰でも出来る技ではない。本書には、こういう身近さがある。
必要なことは数値(分析)ではなく、活動について考えることなのです。
話は短くないと伝わらないのです。
文化とは繰り返される習慣のカタマリなのです。
形を持つということは、実はそれだけでものすごく強力な
影響力を持つのです。
最高ではな「くとりあえず」の戦略マップを目指しましょう。
始めさえすれば、道はすでに半ばです。
などなど・・・心に残るフレーズは、とても親近感があっていい。
(次のセミナーで使っちゃおう。笑)
禁煙やダイエットなどの事例も使いながら、とっても分かりやすい。そして、なにより、使ってみよっか・・・という気にさせてくれるところが最高だ。
春といえば、人事異動の季節。仲間も変われば上司も変わる。
この時期は、けっこうチャンスである。何の?
そう「変わる」ことのチャンス。
3月に年度のレビューを行い、来年度をどうするか。そんなことを考えるチャンスである。
あー又いつものやつか・・と思うか、よしいっちょう考えるか・・と思うか、そこが分かれ目。
BSCとか、戦略マップとか、あまりこだわらなくてもいい。ただ、やりたい思いや目標を考えて、絵にしてみることをやってみよう。それだけで、たぶん大きな変化がある。
さらに、それを分かりやすい形にするには、それなりの工夫や技がある。それは、この本を参考にしてみるといい。ものは試し! ご相伴あれ!
アマゾン・ポロロッカ大作戦というのが密かに進行中だ。
ランキングをみんなで上げちゃおうというもの。(僕もこれで遊んだけど、結構楽しかった)その実況は、こちらに ↓
http://www.urban.ne.jp/home/sawane96/strategymap.html
★★★★★+引っ張りだす
・バランススコアカードを使ってる方
・BSCを勉強したことある方
・小規模企業の社長さん