それは劇団です!
人も会社も成長のステップというものがある。衣服もシステムもその状況にあわせてちょうどいいものを使うのが望ましい。
本書は、2億円企業を10億円企業にステージアップする方法を、船井総研のカリスマコンサルタント、五十棲(イソズミ)さんが開示したものだ。
とっても分かりやすく、かつ奥が深い。
業績アップの設計図は、概略こんな感じ:
まず、社長は、その仕事の仕方をガラっと変える必要がある。
2億円までは、大方は社長の営業力とカリスマ性でひっぱっていけるが
それ以上は、システムとして会社を作り変える必要がある。
2億円までは一人芝居。10億円は、劇団だ。
このメタファーはとてもしっくりくる。
再構築すべき事業の設計図を式でいうと
ビジネスモデル = マーケティング + マネジメント
となる。
社長を1とすれば、営業マンは0.3くらいのパワーが普通であり、それでも
売上が伸びていく仕組みつくりが必要だ。
マネジメントの重要な部分は、社長の仕事=採用+人の育成 ということだ。
10億円企業になるには、社長は現場から引っ込んで、設計図を描き、シス
テムが機能するように努力することが必要だ。
マイカンパニー → アワカンパニー → パブリックカンパニーの成長には、ステージに応じた対応(社長業のあり方)がある。
人も多くなれば、評価も必要になる。そのとき、「会社のミッションや行動規範にもとづいて、どれだけそれに沿って行動できたか・・」という理念に基づく評価がいいという。これ、ちょっと新鮮! 深く考えてみたいね。
今日の本を読んで、まず頭に思い浮かんだのは、S社のWさん。これ、ちょうどピッタシかもって思った。
成長のステップを分けて考えるというのは、いいことだ。子供でも、自分がやってるスポーツでも、ビジネスでも・・・。
身の回りの「成長」の過程をステップわけしてみよう。
もし、部下がいるマネジャーなら、
基礎体力期、ガムシャラ期、サイドシフト期、変革期、プロモート期、
スピンアウト期、・・・とかいろいろ考えてみるのも楽しいねぇ。
子供がいるなら
幼児、素直期、反抗期、大人への移行期、社会人入門期、独立期・・・
とか考えても面白い。
さて、自分自身を振り返り、このさき何十年もステップ分けしておこう。
★★★★★+設計図
・社員を使ってる方
・会社を興した方
・成長するのが好きな方