奇跡の一瞬。
本書を読む前に、田坂広志さんの講演を聞くチャンスに恵まれた。3月9日の私には夢があるセミナーだ。涙を流しながら聞いた講演の感動は、今も新鮮。あのときあの場所であの人たちといっしょにいたことも、すべてが意味ある一瞬の奇跡だった。
本書は、セミナーのとき心にあふれた高揚を再び感じさえてくれる。「深い人生の洞察」にあふれた人生の道しるべだ。
未来を拓く君たちへと題して贈られるメッセージは、人生、地球、宇宙といった壮大なスケールがある。
今を生き切る覚悟、一瞬の奇跡に感謝する思い、感謝を義務へ、義務を使命へ高める喜び、そんなものを感じながら「成長しつづける人生」を生きてみたい。
本書が語りかける不思議な「声」や「意味」をかみ締めてみたい。
自分の人生が、
多くの人々のために、
そして、世の中のために、
大切な何かをなすために与えられた。
その「使命感」に支えられたとき、我々の「志」は
最も強い生命力を持ち、世代から世代へと伝わっていく。
次の世代への「礎」となる覚悟を持ちえたのなら、なんだか生きていることがとても素晴らしく感じられる。 あー、爽やか。
未来を拓く思索の旅に出かけよう。
宇宙が生まれてから137億円。「無」から「物質」が、それが複雑化して「生命」へ。さらに進化して「精神」が生まれ、「文明」を生み出してきた。しかし、いまだその文明は戦争も飢餓も貧困も解決できていない。宇宙はどこへ向かっていくのか。
宇宙時間の中では、私たちの存在は、ほんの一瞬。まばたきにも満たない一瞬のできごと。そう思うと今ここにいる自分という存在は奇跡ともいえる。
ここにいることが、あのひとと出会ったことが、今日おきる出来事がすべて、奇跡の一瞬。きっと意味がある「成長のための糧」。
今日は、誰かにどんないいことができたか・・・考えてみよう。
そうだ、この本をOさんにあげよう。
★★★★★+礎(いしずえ)
・志を抱いている方
・未来へ投資している方
・宇宙時間が認識できる方