知らないとヤバイ!
本書は、ビジネスマナーの本だ。世の中にいろいろマナー本はあるが、本書はとても親切かつ分かりやすい。理由は簡単。あの西出さんの監修だからさもありなんである。
そろそろ新人君が職場に入ってくる。最初は集合教育。まだスーツもなれないういういしさがただよう。やがて、職場の挨拶もなじんだころ各部署に配属されてくる。たぶん、先輩がついていろいろ教えてくれることだろう。
本書は、その新人君より、その人につく先輩に読んでおいてほしい一冊だ。案外ビジネスマナーは、盲点があったりする。ふとしたときに「あれれ、ちょっと変かな」と思うこともある。そんなときは、この本に聞いてみるのもいいね。
取引先を訪問したとき、会議に出たとき、トラブルが起きた時、弔事や祝い事の時・・・などから、会社の数字(バランスシート)の読み方まで、広い範囲をカバーしている。
さて、本書の心、つまりマナーの本質を一言で言えば、
「それは決して難しいことではなく、視点を“自分”から“相手”に
替えることなのです。」
ということだ。なるほど。迷ったら、ここに戻ればいい。マナーはルールではなく、ハートだから。
新人君に教える『先輩』になったら、これはめちゃすごいチャンスと心得たい。なぜなら、人に教えるってことは、一番自分が勉強になるし、かつ成長できる機会になる。もし、来年度の新人君の世話役が決まっていなければ、上司にこう言おう。
「xx課長、僕に世話役をやらせてください。」
よし、やってみるか・・といわせるためには、ちょっと準備がいる。自分なりに伝えたいこと、スキル、心得をまとめておくことだ。
「こんなことを僕は伝えたいのです」
といって見せれば上出来。ただやらせてくださいより格段に意欲が見える。上司は、部下の何を望んでいるか・・・・「成長」という二文字。これだねぇ。
★★★★☆+知らないと・・・
・あれれと思ったことがある方
・どこに座ればいいか迷った方
・新人にマナーを教えることになった方