もっと知りたい?
このごろMOT(技術経営)という言葉をよく聞く。
MOTとは Management of Technologyの略で「技術」と「マネジメント」を融合させて新たな創造を生み出そうという思想(学問)だ。
MOTは技術の市場化を考える学問ともいえ、現在世界で170以上の大学で設置されているらしい。日本では早稲田大学、芝浦工大がさきがけとか。
本書は、都立科学技術大学の福田先生がかかれたMOTの教科書である。
とっても分かりやすく面白く書かれている。教科書にしておくのはもったいない。(という形容は大変失礼だが・・・)汗;
線形の社会(20世紀)から非線形の社会(21世紀)へ、「考えて歩く」時代から「考えながら歩く」時代へ、プロダクト中心からプロセスやマーケット創造の時代へなど、身近な事例なども織り込んで時代の変化を眺めることができる。
技術とこれからの社会を見る眼を養いたい。
技術屋さんは、ついつい技術オリエントな発想をしてしまいがちだ。
しかし、プロダクトは使う人がどう思うかが一番のポイント。学問の世界もそういうマーケットインの世界に突入ということだ。
時代の変化をいろんな目で眺めてみるのも楽しい。
ほかにどんな目線があるだろう・・・。
★★★★☆+MOTをもっと
・MOTに興味ある方
・技術系の大学にいる方
・価値を創造したい方