空気を読む・・・
「どんなときも、二人以上の人がいれば、そこには場を占める“空気”が作られる」と著者は言う。確かに。場の空気、ってある。
気まずかったり、妙に盛り上がったり、しんみりしたり、意気投合したり・・いろいろある。そういう場で浮いてしまう人は、あとで「なんだよあいつ」という悪いイメージをもたれてしまう。
その場の雰囲気を読み、しかも、その場を盛り上げたり、沈んだ空気を切り替えたりできる人はまちがいなく「できるヤツ」の部類に入る。
ただし、そこに「あざとい雰囲気」があると逆効果。空気は実に微妙で繊細だ。
本書は、こうした場の空気を読み、そして引き寄せることの大切さと、そのコツを解説してくれる本だ。
「場の空気」はいろんなところにある。部下と上司の対話、顧客との対話、会議・・・などなど。そこに流れる場の空気とは、人の心の動きから生まれるエネルギーベクトルの方向性みたいなものだ。
聞く技術、認める褒める技術などコーチングのエッセンスが自然な流れの中で盛り込まれているのが好感。上司と部下や営業マンとお客様などの身近で具体的な対話(ダイアログ)がふんだんにあり、素肌で理解できるところがいい。また坂本竜馬、松下幸之助、斉藤一人、内田裕美・・・など著名な人のエピソードも興味深い。
場の空気が読めるようになりたいものだ。
場の空気をよくする方法のひとつに、褒める、認めるというのがある。人は自己愛がある。つまり認めてもらう褒めてもらうということにとっても敏感なのだ。だから、どんな些細なことでも褒められたらうれしい。
自分の部下のいいところをメモしておいて、いつかそういう場面に当たったらすかさず褒める。ボブ・コンクリンという脳六開発トレーナーの「スカウト・メモ」という方法らしい。
うし、いっちょうメモっておきましょう。
神様は準備のできた人にだけチャンスをくれるらしいから・・・
(メモ=準備)
★★★★★+空気を読む
・場を盛り上げるのが得意な方
・雰囲気を変えるのが得意な方
・笑顔を雰囲気を変えられる方