気分は基本的に心の習慣です。うむ。
上機嫌がいいか、不機嫌がいいか、と問われれば例外なく(多分)、上機嫌がいいという答えがかえってくる。当然だ。機嫌がいいほうが何をするにしてもよいことずくめだからだ。機嫌、気分、場の雰囲気・・・こうした目に見えないものは、意外に置き去りにされてきたような気がする。
本書は、上機嫌はコントロールできるもの、すべきものとの認識にたつ。だから「上機嫌力」というように「力」がつくのだ。つまり、いつも上機嫌でいることは技であり、習慣として身に着けることができるという視点にたっている。したがって、鍛えればいつも上機嫌でいられるというわけだ。
「運動と同じで訓練を続けると上機嫌の筋力がついて、こころの稼動範囲
が広がり上機嫌が生活に占める割合が増える」
なるほど。
さてどうするのか。
体の状態をよくして上機嫌モードにする
ふっきり上手になる (自分を笑い飛ばす力)
自画自賛力をつける
などだ。といってもなかなかわからないかもしれない。そこでサンプル(上機嫌列伝)が登場する。マツケンサンバ、淀川長治、黒柳徹子、新庄剛志など。
ムカツクことの多い時代に、上機嫌の作法を心得てみたい。
本書にはネイティブ上機嫌の新庄選手、長島監督、ゴンなどが登場する。
身の回りにいるヒーローは、何が達人なのか・・・そんな視点でいろんな人を分析してみるのも面白い。
できれば、二軸分析をやってみるといい。
本書での二軸分析(斎藤さんはこれが得意)
上機嫌
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notenki | jokigen
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知性乏-----------+-----------知性有
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abunai | erasoburi
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不機嫌
人を観察して考えてみよう。
★★★★+ご機嫌いかが力
・いつも上機嫌でいたい方
・機嫌の悪い人と接している方
・人を上機嫌にするのが好きな方