2005年04月09日

自分ブランドの創り方 ~ 杉山勝行/後藤信子

どこでとんがる?

書籍情報

自分ブランドの創り方―個人がブランドとなる時代がきた
杉山 勝行 後藤 信子
全日出版 (2005/04)
通常2~3日以内に発送

本のひらめき

本の帯に「昔、二足のわらじ、今、セルフブランダー」とある。戦後の高度成長時代は、会社の時代、組織の時代だった。名のある企業に属していれば、それだけである程度の幸せが保障されていた(と思われていた)。

時代は変わり、企業は個人を支えきれなくなってきた。企業ブランドもちょっとしたことで乱高下する。企業ブランドによりかかって生きる時代ではなさそうだ。

そして次にきたのは、個人がブランドを持つ時代だ・・・。

本書は、12人のビジネスパーソンの生き方をもとにセルフブランド構築のノウハウが書かれている。12人には社外講師、テレビ出演、出版、大学教授などが登場する。あいおい損保の山本勝彦さん、本田技研の渡邉春樹さん、東京
ガスの西山昭彦さん、HRインスティチュートの内田友美さんなどかっこいい人が登場する。(恥ずかしながら僕も登場・・)

情報発信、社外セミナー参加など参考になることが具体的に紹介されているのがいい。

自立型ビジネスパーソンを目指す方、必見!


僕の思いつき

インディペンデント・コントラクラー(IC)というのがある。企業から独立して活動し、プロジェクトごとに契約して得意な仕事をする人だ。
新規事業展開、上場、海外進出、商品開発やシSYS開発等、様々な場面で、豊富な経験と専門性を持つ個人=IC (インディペンデント・コントラクター)を活用しようという企業側の動きもある。
どうやら「企業と個人との新しい関係」 が生まれているらしい。

そんな中で、個人がひとつのトンガリ能力で自分ブランドをもっていることはとても重要だ。

会社における個人の業績は、「やったことの実績」で評価される。ICとして新たなプロジェクトを組むときは「できることの能力」で判断される。

自分ブランドは、過去形ではなく、過去の延長線上に延びる未来系(能力)で勝負していくほかない。

さて、自分の能力はどんなブランド価値があるだろうか・・・。ちょっと棚卸してみない?

著者の杉山さんの発案による「セルフブランド指数」というのがある。Googleで自分の名前を検索してヒットする件数を指数としてみようというものだ。今年はxxxx、来年はもっとヒット数を・・・というのもいいね~。


オススメ度

★★★★★+自分ブランドの時代

読んで欲しい方

・自分のポジションを測りたい方
・自分の生き方を見つめなおしている方
・会社を離れたところでも自分価値をあげたい方

Posted by webook at 2005年04月09日 11:26 | TrackBack