一言で勝負!
ネーミングの妙・・・ともいえる商品名やサービスは世の中にたくさんある。
たとえば、JRの「スイカ」すいすいいけるICカード。関西では「イコカ」と関西弁になってるのも楽しい。通勤快足は、いかにもサラリーマン向けの靴下って雰囲気がある。ゴキブリホイホイ、アスクルなどもイケてる。
こうしたネーミングは、商品戦略上重要なポジションにある。
本書は、世の中のネーミングを分析し、発想力を高めようという本だ。
ネーミングとは、「思いを形にする作業」だという。
たった一言なのに、すべてが伝わる。
たった一言なのに、耳に残って離れない。
ネーミングでは「一言で伝えるチカラ」が問われる。なーに、難しいことはないさ。紙とえんぴつと考える意欲があれば。
発想術とかアイデアの本などに書かれているが、ネーミングでも基本は同じ。つまり、既存のものを“ずらす”“つなげる”が基本だという。
それと、体系的に考えることも大切。本書では、大きくイメージ系と説明系に分けている。
『ブルーレットおくだけ』は説明系。
『QOO』はイメージ系。
またイメージ系か説明系かを横軸とすれば、縦軸には擬態語型、極端型、ダジャレ型、動物型、数字型、業界用語型、和製外国語型など28の型に分類している。
いずれにしても、たくさん考え出すことが第一。
何か、製品開発をしている部署にいるのなら、ちょっと読んでおきたい本。
仕事のやり方、新人君、上司の仕事の仕方など、身の回りのいろんなことを分類してネーミングしてみるのも楽しいね。
今年の新人君は『発行ダイオード型』だという。(社会経済生産性本部)
「電流を通すようにしっかり指導すればそこそこ結果を出すが、愛社精神が薄いため決して熱くならずに冷めている」んだとか。
自分の部署の新人君にふさわしいネーミングを考えてみよう。
★★★★+一言で伝えるチカラ
・ネーミングが得意な方
・たとえることが好きな方
・命名名人の方