育自日記をつけてみよう!
本書の帯に「バツイチ男の育自記録」とある。育児ではなく育自である。離婚という辛いできごとの後に犬を飼う・・・それっていいかもしれない。
本書は、ライブドアのブログ「コーギーBLOG 離婚したので犬を飼うことにした」から生まれた本である。
→ http://blog.livedoor.jp/k91024/
コメントやトラックバックも掲載されている。
本書は、2004年5月11日の日記から始まる。翌週に子犬がやってくるということで、準備のために本屋へいくところからだ。
ペットOKのマンションへの引越し、不動産屋とのやり取り、近所の飲み屋(鳥屋)での会話、子犬(コーギーのメス)との対面、命名・・・と続く。はるさんと名づけたコーギーとの生活は、なんだかほほえましい。
離婚後スタートした子犬との生活が、著者の心や生き方に微妙に変化をもたらす。その様子は読む人に暖かい共感を呼ぶ。育児日記ならぬ育自日記なところ
がいい。
あとがきにはこう記されている。
「幸せな瞬間はほんのひとときであっても、そのために頑張ってみるのも
悪くはないと思えるようになった。そこに存在する、小さくとも確かな
喜びを、はるさんは俺にたくさん与えてくれた」
読み始めるとついつい引き込まれて読んでしまう。ブログ日記は毎日更新されるのを読んでいくのが普通だが、本になると一挙に読めるのがいい。
ブログ日記から本を・・という動きは最近けっこうある。本書もそのひとつ。そして、この本の出自がなかなか面白い。
ライブドアのブログサイト+ライブドアと幻冬社のコラボ=3冊の本
という具合だ。
現在ブログ日記をやってる人、これから始める人・・・ちょっとこんな出版のスタイルも考えてみよう。
会社から僕んちに引っ越してきた「ポチ」もなんとなく家族の間にいつもと異なる風を呼び込んでいる。「家族の対話」を誘発してくれるのだ。
今日は、公園に連れて行ってサクラの木にひもを結んでおいた。(逃げないように:笑)それでも雰囲気がでるから不思議だ。犬はいいねぇ。
★★★★+コーギー
・ブロガーの方
・これからブログ日記をつけようとしてる方
・犬が好きな方