いたずら大好き
日曜日の朝7時、TVでも放送している子度向け漫画。本書は、その原作の最新作である。ゾロリといのししの子分が繰り広げる楽しいいたずら冒険物語。
えんま大王がゾロリをじごくへつれてきたことが問題となって「とんま大王」に格下げになってしまう。それをうらんだとんま大王はゾロリを食ってやるぅーと怒りまくる。怒ると体がどんどん大きくなるのがとんま大王だ。
ゾロリと子分のイシシ・ノシシは、つくったばかりの潜水艇といっしょに大王に飲み込まれてしまう。
その後は、『ミクロの決死隊』のように胃腸の中や、血管の中を潜水艇で移動する。途中で胃にあいた穴を縫ったり、血管のつまりを掃除したりと成人病の治療もどきも登場する。
そんなストーリーで、読んでいるうちに体の仕組みや構造に子供たちが興味を持つ・・・というしかけだ。
奇想天外と日常が同居しているところが、とても楽しい。
原作者の原ゆたかさんは、とっても楽しい方だ。冗談(オヤジギャグともいう?)が好きで、なぞなぞやだじゃれや楽しいしかけがあちこちに散りばめられ
てある。
本書の付録、ナジョナージョブックも楽しい。
問題:おとなになるまでにおしっこの一番臭くなる時期と、うんちの
一番臭くなる時期はいーつだ。
問題:学校でどんどん年をとってしまう場所はどーこだ。
タイガーが残していた日記の一部から、宝物を探そうとする。しかし、その日記は実はとんでもない内容だった・・・。最後に日記の全容がばらされているが、それを読むと思わず笑ってしまう。パンツマンの本を連想させる。
本書は、ハリーポッター、パンツマンなどを連想させてくれとっても愉快になれるのがいい。
なんでもネタになることは、メモっておこう。
★★★★☆+とんま大王
・ゾロリが好きな方
・だじゃれで遊んでいる方
・児童書を楽しんでいる方