暇田くんの一日
僕も図書館へ毎週行っている。図書館にいってくるよ、って家族に言って。
本書は、定年を迎え図書館通いを日課にした著者が、図書館との「つきあい方」を語った本である。
図書館へなぜ行くのか?
ヒマだから、調べ物をしたいから、読書したいから、などなどいろいろある。著者は、こうした図書館の使い方について経験や思いや各種データを繰り出しながら持論を展開する。さらには自分の余生のテーマ探しや、ライフワーク実現の場としての図書館を模索する。
著者は、かつて『「自分大学」に入ろう』という本を執筆している。キャンパスは図書館だ。そして勉強を入れることばかりではなく(読むだけじゃなく)何かのレポート(あるいは論文、本)を出すためのものと位置づける。
こうすれば、暇つぶしの図書館ではなく、クリエイティブな活動の拠点としての図書館となるのだ。
図書館はシニア時代の重要な社会インフラになるのかも・・・。
定年の方、定年が間近の方、是非お薦め。
いつか図書館長になりたい・・・という著者。自身が利用する図書館だけでなく、日本各地の図書館や海外事情にも詳しい。
面白いことに刑務所でも読書ができるという。房(ろうや)には、私本を3冊までおけるんだとか。「多分あたなには生涯関係ないとは思うが・・・」という注書きが笑える。
お金と時間とスタッフを自由に与えられ、理想の図書館を作るとしたら、どんなスタイルが考えられるだろう。
僕が真っ先に考えたいのは、ネットで本の検索(図書館にあるかどうかの検索)ができ、予約もできる図書館だ。アマゾンとかがそういうシステムを提供してくれたらいいねぇ。
ちょっと空想してみるのもいい。
★★★★☆+図書館長になりたい
・自分を探している方
・図書館に興味ある方
・本が大好きという方