70%は水!
この本がベストセラーになったのは2001年。読みたいとおもっていてなかなかめぐり合わなかったが、ようやく手にした。
まわりの環境(人の気持ち、音楽、温度など)が水や植物(植物も多くは水)に何らかの影響を与える・・というのは、なんとなくわかるような気がする。
本書では、様々な音楽を聞かせたときの結晶の違い、小学生が語りかけた言葉の違い(ありがとう、ばかやろう)で大きく異なる結晶ができた様子など、不思議な水の世界を写真と文章で見せてくれる。
人間の体は70%が水、生まれたときは99%くらいが水だという。地球という青い星の奇跡は、水がキーワードなのかもしれない。
宇宙、地球、人間、水の結晶の間に「波動」というつながりをもたせて、語りかける。さらに意識、心といった精神世界へといざなう。
『僕らは星のかけら』(マーカス・チャウン著)で、太陽も地球も、土も人間も石も基本的に同じ物質でできている・・・という新鮮な発見をしたとき、なんだかあらゆるものがいとおしく感じられた。
本書でも、それと似た不思議な感覚が味わえる。
アマゾンなどのレビューをみても本書に対する反応は二通りに分かれる。科学的な検証がきっちりされているのか疑問だという猜疑派と、心に響く内容があるという共感派だ。
本は、基本的に何を書いてもいい。評価はそれを読む人の感性にゆだねられる。それでいい。全てのことは、受け取る人の感性と理性でいかようにもなるから
だ。
人間は科学を発展させて、さまざなな疑問を解き明かし、いろんな便利なものを生み出してきた。しかし、まだまだ宇宙の広がりと歴史の中では、それらは些細な営みに違いない。水の世界も未知なる不思議がまだまだあるのかも。
自然に学ぶ謙虚さを忘れないほうがいいかもね。
読んで、見て、感じる本だね。
明日は、水や植物に語りかけてみよう。
★★★★☆+私は水
・よい水を探している方
・結晶に興味ある方
・不思議大好きという方
同じ作者の「結晶物語 水が教えてくれたこと」を持っています。
写真がふんだんに入っていて、しかも全国のいろんな方が実権された結果など、本当に興味深い本でした。
私は共感派です。