お昼ねの後は50年後に・・
ガイアの不思議を感じさせてくれる素敵な絵本だ。多分、あなたも泣ける。本書をかいた著者の天外さんも、書いている間涙がとまらなかったという。
このお話は・・・
かんばつの危機に瀕した象たちが何千頭とあつまり、長く苦しいたびの末に
緑の森にたどりつく。リーダーは、おばあちゃん象だ。
しかし、その森も全ての象たちが一度に食べればすぐになくなってしまう量
でしかない。そこで、年寄りの象が「ちょっとひる寝」にいくことに・・
エレナという小象が、おばあちゃんの不思議な行動に「?」を持ちながらも、やがて自然の摂理を理解し、みずからもおばあちゃんのようなリーダーに育っていく。
「象はね、おなあがいっぱいで死んでいくのが本当の死に方なんだよ。
おなかがへったままで、死んでいくのは、とてもかわいそうなんだよ」
というおばあちゃんの言葉は、とても深い意味がある。それは、本書を読んで納得していただくこととしよう。
本書は、ガイアシンフォニーの龍村監督から著者が聞いた実話がベースになっている。龍村氏が語る次のことばがとても深く感じられる。
「自然は、私たちの浅はかな智恵知識をはるかに超えた、
大きなものとして存在しています。」
人間は、どんなに科学を発展させても、謙虚な存在として生きていないといけないような気がする。
著者は犬型ロボット「AIBO(アイボ)」の制作者として有名だ。本名は土井利忠さん。ソニーの上席常務。CDの共同発明者、ワークステーションNEWS、AIBOの開発責任者を務めた方である。ソニーは、故・井深大氏と同じく、超科学的な世界にも強い興味をもった方を生み出すDNAもあるようだ。
本書の売上、印税の一部はダフニーさんの基金(アフリカで象の孤児院を運営)に寄付されるという。
地球規模で貢献できることは何か考えてみよう・・・
★★★★★+50年後に
・地球のことを考えている方
・ガイアシンフォニーを聞いた方
・おはなし大好きという方