マンガってわかりやすい
医療機関は個人情報の宝庫である。宝庫なんていうとヘンだけど、住所氏名か
らはじまって、病歴の情報や親戚情報などかなりの個人情報が扱われている。
また入院中のベッドにつけられた名前の表示や、呼び出しの時の名前などさま
ざまな情報がオープンになっている。
病院は、個人情報の保護にあたりこれからどんな対応をすればいいのか・・・
そんなきっかけを、とてもわかりやすくマンガで提供してくれる本だ。
中小企業の社長が入院し、見舞いにきた社員に「あと2ヶ月くらいの入院だ」
とスタッフが気やすく答えた。しかし、親切のつもりの情報がその会社の中で
不安をあおり退職希望者がでてくるなど大変なことになった。入院中の社長は
「訴えてやる!」といきまく。
こんなストーリーなどがマンガで展開し、どのような対処をするといいのか、
法律はどうなっているのかなどが解説される。
問診表に記入を拒否する患者さんのケース。
呼び出しの名前の前に「検査をおまちの」とつけて大騒ぎになったケース。
交通事故で入院した患者の様態を本人の了解をとらずに保険屋さんに伝えてし
まったケース。
など、あるあると思えるケースで、個人情報保護法への対応を考えさせてくれ
る。
「すべては、患者さんのため」というのが大原則。
あらゆるものはそこから考えればいいかもしれない。
今やってることが、ほんとうにお客様のためになっているかを考えて、自社の情報
管理を考えてみよう。
★★★★☆+個人情報保護
・個人情報保護法に関心のある方
・情報の扱いに苦心している方
・病院関係の方