物語で動く!
かつて「チーズはどこへ消えた?」という寓意性のある物語が注目されたことがあった。変化に対する恐怖を取り除く、自ら進んで変化しようというメッセージがあり、多くの企業で研修などに使われた。
物語というのは、架空でありながら、というか、架空のことであるからこそ、人の心にすんなり入る。物語は昔からそういうものだった。
本書は、リスたちによる架空の世界の物語を通じ、ビジネスで使える様々なアイディアのを紹介している。リスたちのビジネス物語の中に、またある種の物語がある。つまり入れ子状態になっている。
行動を喚起する踏み台となる物語、
知識を共有する物語、
部下たちを未来へ導く物語、
などが登場する。
ストーリーテリングをひとつのツールとして使おうというものだ。企業は盛況のときもあれば落ち目の時もある。その時々、語るに最適なタイミングにふさわしい「物語」を語る能力が大事だという。
物語は、人を動かす。
今、ある人のもとで物語を会社の根幹にしようというプロジェクトが進んでいる。物語を何かの気づきの題材にするのではなく、企業経営そのものにするという斬新な発想だ。多くの人がその「企画」に感動し、スタートを楽しみにしている。出資を申し出た人までいる。
なにかやりたいことがあったら、それを物語と結びつけて企画するのもいい。人は、わかりやすいものにひとつの価値観をもっている。物語でも、マンガでもいい。
そういうものを考えてみよう。
★★★★+ものがたり
・感動の物語を探している方
・ストーリーテリングに興味ある方
・物語が大好きという方