2005年06月14日

すごい会議 ~ 大橋禅太郎

なぜ、書いてから話すといいのかね?

書籍情報

すごい会議-短期間で会社が劇的に変わる!
大橋 禅太郎
大和書房 (2005/05/18)
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本のひらめき

著者、大橋禅太郎さんは、シリコンバレーで「ガズーバ」といい会社を起業した人だ。その創業記もとても興味深く読んだ。インターネット上のマーケティング会社であるガズーバは投資家から10億もの金を集めた。しかし、当初、なかなか通りにはビジネスが進まなかった。

あるとき、投資家の一人が、マネジメントコーチのハワードにあってみてはと薦めた。始めは乗り気のしなかった著者だが、ハワードのコーチングを受けて「すごい会議」をする間にすばらしい気づきを得る。

本書は、そのときのプロセスを、まるで映画を見るように見せてくれる。そして読んだ人は、必ず(たぶん)、すごい会議のやり方を試してみたくなる。

で、すごい会議って?

僕的に言うと、「すごい質問」+「動ける表現」+「美しいフレーム」の会議といえる。

すごい質問とは、たとえば
 「この会議の終わった後にどんな成果を期待しているか?」(紙に書く)
 「いえない問題は何か?」
 「あなた自身のひどい問題は何か?」などなど

動ける表現とは、
  会社の抱えている問題は何か?といわれて、評価制度が悪い、上のリーダ
  -シップがない、人が少ない・・などいくらでもでてくる。それらは、そ
  のままでは、フラストレーションになるだけだ。そこでこう言い換える。
  「どのようにすれば~~か?」
  どのようにすれば評価制度が機能するか?
  どのようにすれば上位職がリーダーらしくなれるか?
  言い換えただけでずいぶん響きが異なる。(ここがポイント)

美しいフレームとは
  すごい会議の流れ、何かを得るために必要なことを6つの枠に書く、コミ
  ットメントの進捗を確認するアナログなやりかた、などなど。

大橋さんの気づきのプロセスを、共感しながら、読み進めるところが素晴らしい。うん、元気でますねぇ!

僕の思いつき

会議は、ほっておくと(いいかげんに進めると)95%がコメントの交換に終わるという。分る分る。
そこで、著者が進める方法は、「明確化のための質問」「代替案の提案」「リクエスト」の3つだけに絞ると面白いほど会議がはかどるという。

ひとつ、へぇーと感心したのは、コミットした目標の進捗管理。普通は、xx%できたとか、順調とか、遅れているとか表現して、なんとなく管理している気になるが、こういう方法が面白い。

 このままいくとスケジュールどおりに終わるか、
 でなければ何日遅れるか(あるいは早まるか)

予定通りなら「0」、一週間送れそうなら「-7」と書くのだ。これいただき。

本書でいっている会議の仕方は、ある意味誰でも試してみることができる。いいファシリテーターか、ビジネスコーチがいればよい効果が期待できるが、いなくても試してみる価値は十分ある。

早速、会議で試してみよう。うー・・・なんだか楽しくなってきた。


オススメ度

★★★★★+すごい質問

読んで欲しい方

・会議をもっと意義深いものにしたい方
・ブレストがすきな方
・緊張感のある会議にあこがれる方

Posted by webook at 2005年06月14日 10:14 | TrackBack