認知度が能力より重要!?
ブランド。これは商品や企業に当てはまるものだという認識がずっとあった。最近では、個人のブランドをどうするか・・といった本がよくでている。事例紹介で、あーあの人はこういうことだったのね・・と納得する感じの本である。
さて、本書は、翻訳書だから日本人の知った人はほとんどでてこない。唯一、ITベンチャーのロバート主知さんの名前が登場しているくらいだ。
本書は、事例というより、個人ブランド構築とその活用のノウハウに主眼を置いて解説する教科書的な本である。
独立して生きる(サムライ業など)にしても、あるいは、会社でバリバリ仕事をするにしても、最後は『人』が勝負だ。人とは、つまりその人のブランド力ということになる。認知度(よい評判)が重要だというわけだ。
本書では、個人ブランドの意義(価値)を考え、個人ブランド構築の戦略とツール(ロゴ、スローガン、名刺、ネットワーキングなど)を紹介している。
それぞれの章に「今すぐできる重要事項」と「ケーススタディ」がある。できそうなものからトライしてみたい。
個人ブランド構築のためには、何かを外に発信しないといけない。今でも最高のブランド構築メディアは、出版(本)である。それなりの壁があり、努力と幸運が必要だが、いったん出すとブランド構築にはかなり強力な武器になる。
そしてラッキーなことに、ブログやメルマガなどもっとお気楽モードでできるメディアがあることは、個人ブランド構築にとって非常にいい環境といえる。これはやらない手はない。
ブランド構築は、瞬時にはムリ。長い時間をかけた継続と認知がいる。何もしないと何も起きないが(あたり前か?笑)、何かをすれば何かが起きる(これもあたり前?笑)
オリジナル名刺をつくる。自分を差別化できるPBS(パーソナルブランドステートメント)を書いておく。パーソナルロゴを作る。個性的なアイコンを作る。などなど、3年後にむけた楽しい取組みは、やろうと思えばすぐにでもできる。
その前に、ターゲッティング、ポジショニング・・・などマーケティング的な作戦も必要だ。それには、本書がなかなかいいガイドになる。
★★★★+認知度
・自分の強みを探している方
・個人ブランドに興味ある方
・ロゴが大好きという方