2005年08月16日

図解山田真哉の結構使える!つまみ食い「新会社法」 ~ 山田真哉/緒方美樹・宮崎剛

つまみ食いって楽しい!

書籍情報

図解 山田真哉の 結構使える! つまみ食い「新会社法」
山田 真哉 宮崎 剛 緒方 美樹
青春出版社 (2005/07/23)
売り上げランキング: 190


本のひらめき

先日に続いて、新会社法の解説書である。ただし、本書は、つまみ食いして、かつ「結構使える」ところがいい。

なにしろあの山田真哉さんがプロデュース・編著である。分かりやすさにおいては太鼓判がついている。(^.^)

30分で分かるよ!というだけあって、図解+解説+マンガという構成でポイントを押えてくれる。

新会社法の3大ビックリは

 1)有限会社の廃止
 2)資本金は1円でいい。(しかもずーっと1円でもいい)
 3)取締役は1人でいい。(従来は最低3人)

さらに4大特徴として

 1.条文がカタカナからひらがなへ
 2.起業が簡単になる
 3.M&Aを柔軟にする
 4.合同会社、LLP、会計参与の新設

などがまとめられている。

今回、僕的に勉強になったのは増資・減資の解説。(新会社法とは別だけど)

▲600億円の累積赤字がある企業が、資本金を減らして(1000万円→400万円)赤字を一掃するなんてのが、減資(無償減資)だ。資本金は、株主が、『返さなくてもいい、ただしうまくいったら配当してくれ』と提出したお金だから、株主が合意できれば減資による財務体質改善はひとつの手段である。

もう一つ勉強になったのはサラリーマン法人(通称)の話。

サラリーマンが勤めている会社との関係を残したまま独立してつくる会社のことで、雇用の関係から業務委託の関係に変えるものだ。もちろん、独立後は自由裁量でいろんなことにチャレンジできる可能性が広がる。山田さんによれば、これからこういうのが増えると予想されるそうだ。

つまみ食いは結構うまかった。


僕の思いつき

新しい法律ができるとき、それを噛み砕いて解説。しかも、つまみ食いで結構使える内容にする・・・という需要はこれから多いのではないだろうか。

法律に限らず、企業の中で動いている変革や、業界動向とかを「つまみ食いで結構使える」資料にまとめたらいいかも。

本書のスタイル(解説+図解+マンガ)も参考になる。

では、さっそく会社のファイルを新設してみよう。

  「つまみ食いで結構使える、業務手順」
  「つまみ食いで結構使える、お客様対応」
  「つまみ食いで結構使える、危機管理マニュアル」
  「つまみ食いで結構使える、新人向けガイド」
  ・・・


オススメ度

★★★★★+結構使える!

読んで欲しい方

・30分で新会社法を知りたい方
・会社を作りたい方
・自分の会社と新会社法の関係が知りたい方

Posted by webook at 2005年08月16日 08:56 | TrackBack