長野へ行ったら・・・
長野県上田市に戦没学生慰霊美術館がある。
太平洋戦争に借り出され、惜しくもその才能を戦地に散らせてしまった若い画家たちの絵が展示されている。
本書は、その画集だ。
僕は以前、東京駅のステーションホテルでその絵を見たことがある。多くの入館者は、おさえきれない涙をハンカチで拭いていた。僕も・・・。
享年26歳・・・享年29歳・・・など二十代の若者がほとんど。遺作の絵画について語るのは、残された妻や兄弟姉妹。本書が出たとき、すでに70,80歳の高齢である。
戦争は二度と起してはならない・・・、そんな気持ちにもさせてくれる。
この夏休み、長野県に行く人がいたら、ちょっと寄り道をお薦めしたい。
無言館という名前は、まったく当を得た命名だ。
だれもが無言で入館し、無言で出て行く。そんな雰囲気がある。
何かを感じる本である。田舎へ帰ったら墓参りしてこよう。
★★★★+出征
・戦没者の慰霊を考えてる方
・絵画に興味ある方
・平和を愛する方