品川駅の南にある北品川?
本書は、日本の地名で「これはミョウだ!」というものを考察する。命名の歴史や背景をたんねんに掘り起こし、独自の考察を加えた本である。トリビア的な「へぇー」の世界もあるが、むしろ商業主義や安易な名前の付け方を批判する立場で書かれている。
面白い地名としては
品川駅(JR)の南にある北品川(京急)
港区にあるのに、なぜ「品川」駅なのか
ビール銘柄が駅名になった空前絶後の恵比寿駅(JR)
お寺が駅名訴訟をしていた泉岳寺駅(都営浅草線)
など、都内にもいろいろ名物駅がある。
つくばエキスプレスの各駅についても「検証」されている。地名を住民の多数決できめたあい商業的に利用するはいかがなものか!というのが著者の立場。歴史や文化を大事してこそ価値がある・・というところだ。
いずれにしても人間のやること・・・地名、駅名は面白いものがある。
著者は、地名に関していわばオタク。オタクというと若干ネガティブなひびきがあるから専門家としておこう。
子どものころから地名については知的好奇心の対象だったらしい。
本書は企画から2年、自分の思いとしては反省を費やしての作品という。執念みたいなものがある。強い思いはいつかは叶う・・ようだ。
子どものころからこだわってきた何かはあるだろうか・・。ふっと思い起こしてみるのも悪くない。
★★★+次はぁ南浦和ぁ~
・ネーミングを検討してる方
・地名、駅名に興味ある方
・歴史が大好きという方