「顧客の専門家」を目指せ!
この本は、ワクワクする閃きがいっぱいある。世の中にはこんなにすごいことをやってる企業があったのか!と目からウロコがいっぱい落ちる。ホント!
藤沢さんは、「21世紀ビジネス塾」(NHK)のキャスター就任を契機に、様々な企業を訪問、訪れた企業は3年間で400社以上にのぼるという。
その中でキラ星のように輝いているいくつかの企業をみると、21世紀にビジネスのあり方がうかんでくる。それはひとことで言えば「御用聞きビジネス」だ。
本書では、こうしたエクセレントな企業に関する藤沢さんの分析がとてもわかりやすく、ビビッドに紹介されている。
さて、御用聞きとは、何か・・・
それは
「売りに行く」から「聞きに行く」へ
「商品の専門」から「顧客の専門家」へ
「商品を売る」から「自分を売る」へ
「モノづくり」から「場づくり」へ
「顧客の声を聞く」から「従業員の声を聞く」へ
など、へぇの連続!、ヒラメキてんこもりである。
なるほどと腑に落ちる企業の取組みから、わが身に照らし「使ってみたい」
ヒントがいっぱいある。
今年のベストブックにはいる一冊、超お薦め。
NHKの番組がもとになっているからなのか、それともあえてそうされているのかはわからないけど、本書には企業名が一切でてこない。
岐阜県にある洋菓子屋さんとか、1995年に誕生した問屋さんとか、長野県の白馬村の隣の小さな村、という風に紹介されている。
企業名を具体的書いてくれたら・・・とも思うが、たぶん、その先のアクションは、読者がとるべき一歩だね。というか楽しみでもある。ヒントは書かれているので、ネット検索してみればいいわけである。
僕もガマンできずに調べたねぇ:笑・・・例えば
▼年間休暇140日、残業禁止の電気設備要資材の会社・・とは
→ 未来株式会社 http://www.meikosin.com/0304/kouen.html
▼クレームはわが社の宝物!という四国のビルメンテナンスの会社・・とは
→ 四国管財株式会社 http://www.shikokukanzai.co.jp/taio/
などなど、本を読んだら、さらに「その先」のアクションを楽しませてくれるのだ。これが本書の、実は「隠された楽しみ」でもあるのだ。
宝物を探すように、心に響く会社を探り当ててみよう!
★★★★★+顧客の専門家へ
・企業のバージョンアップを考えてる方
・元気な中小企業に興味ある方
・事業変革が大好きという方