出口(アウトプット)から考える!
マッキンゼーのシニアエキスパート、早稲田大学大学院の教授、大証の社外取締役、政府の審議会、著作や講演、そして二児の母・・・そんな役回りをスマートにこなす川本さん。
この本は、多忙な川本さんが、タイムマネジメントのコツを語り起こした本である。マッキンゼーのコンサルタントらしくとてもすっきりと整理された考え方と、女性らしいソフトな語り口がとても好感。
時間の使い方は、テクニックよりも自分の気持ちの持ちようのほうが
大切だと思います。
という冒頭の言葉がとても心に響く。
ではどんな気持ちをもっていたらいいか・・・、
『出口から考える』思考法
会社での問題解決ばかりでなく、引越しの段取など卑近な事例が楽しい。
数字の目標を持つ
午後二時までにこれをやる、30分であと何ページ書くなど
自分コストという考え方
せこせこするのではなく、自分の生み出す価値に敏感になる
など素敵な考えが紹介されている。
コンサルタントのクセとして(?)ミッシー(MECE)とかの言葉をつい使いたくなるところだが、じゃんけんを例にしてやさしく説明しているところなど、ほっとする。
忙しくて、そんなことできっこない・・・とお考えの方は、自分の脳みその中にある『ガラスのふた』を取り払ってみよう。川本さんのような方もいることだし・・・。
いくつかのマトリクス分析の紹介がある。
時間とインパクトの関数
縦軸:かかる時間の長短
横軸:インパクト(効果)の大小
ウィルスキルマップ
縦軸:やりたい思い(ウイル)の大小
横軸:スキル(成熟度)の大小
などだ。四象限にわかれたところにどんな名前をつけるかがミソ。
楽しいからいろいろ考えてみようね!
(できたら、送ってください)
★★★★☆+出口思考
・時間を味方にしたいと考えてる方
・時間管理に興味ある方
・ロジカルシンキングが好きという方