命ぬ宝(ぬちどぅたから)
小児ガンの襲われた吉野やよいさんが、母親の愛と生命力で6年間の闘病生活を生き抜いてきた命の物語である。
意識不明の生死の境をさまよい、二度にもわたる抗癌治療や手術のあと、やよいさんはついに病院からこれ以上、治療を続けられる状態ではないと告げられる。
「それならお母さんが沖縄でやいのからだを絶対に元気にしてみせる!」というお母さんの強い意志に、病院を退院しふるさとの沖縄に帰る。
そして奇跡がおきる。
再発後、なかなか消えなかったガンはついに消え去る・・・
そんな6年にわたるやよいさんの命の物語。思わず感動の涙が流れる。
抗がん剤で髪が抜けたときの様子や、体が動かなくなってしまったときの様子など写真も載っている。
強い思い、感謝、決意・・・そういうものがガンをも克服するそんな物語に、読んだ人が元気をもらえる本である。
やよいさん、よかったねぇ。
最後にお母さんの手記がある。
「お母さん、やよい、生きるの、10歳でもう十分だよ。
こんなに苦しんでイわたしの姿をみているのは、
お母さんもつらいでしょう」
そう、娘にいわれたときのことを昨日のように覚えています。
お母さんもそして家族のみんながガンと向き合った記録に、心を動かされる。
本書も本田さんに教えてもらった一冊。本田さん感謝です!
★★★★★+命ぬ宝
・元気になりたい方
・何かを克服したい方
・犬が大好きという方