2005年09月11日

美しく青き道頓堀川 ~ 桂三枝/黒田征太郎

未来からの預かり物?

書籍情報

美しく青き道頓堀川
美しく青き道頓堀川
posted with amazlet at 05.09.11
桂 三枝 黒田 征太郎
アートン (2005/08)
売り上げランキング: 57,268

本のひらめき

桂三枝の創作落語絵本。その1である。

大阪の一番にぎやかな街、ミナミを流れる道頓堀川にすむカメのお話。

カメ吉は、道頓堀川のあまりの汚さに「もう、ここを出て行くわ」という。ずっときたないので甲羅に湿疹ができるし・・

  メッチャかゆいねん

  甲羅がかゆいんか? こうら困った

などとダジャレの会話も飛び出すが、ことは深刻。とうとうカメ吉は出て行くことに。やがて、月日がたって、カメ吉の子孫が道頓堀川を見に行く。

なんとそこは、美しき青き道頓堀川!

そのヒミツは本書を読んでのお楽しみ。


僕の思いつき

カメの会話にこんなのがある

 人間は自分で自分の首をしめとるちゅうのが
 わからんのかなぁ。

 この地球はご先祖さまから受け継いだものやない。
 頂いたものやない。
 子や孫やひ孫や、未来の人たちから預かってるものや。。。
 というのがわからんかなぁ。

このセリフ、なかなか深いねぇ。

三枝のお笑い絵本の中に、地球や環境を考えるきっかけをもらうのもいいね。



オススメ度

★★★★☆+カメは万年

読んで欲しい方

・子どもとお話をしたい方
・カメがすきな方
・地球と人類を救いたい方

Posted by webook at 2005年09月11日 20:18 | TrackBack