未来からの預かり物?
桂三枝の創作落語絵本。その1である。
大阪の一番にぎやかな街、ミナミを流れる道頓堀川にすむカメのお話。
カメ吉は、道頓堀川のあまりの汚さに「もう、ここを出て行くわ」という。ずっときたないので甲羅に湿疹ができるし・・
メッチャかゆいねん
甲羅がかゆいんか? こうら困った
などとダジャレの会話も飛び出すが、ことは深刻。とうとうカメ吉は出て行くことに。やがて、月日がたって、カメ吉の子孫が道頓堀川を見に行く。
なんとそこは、美しき青き道頓堀川!
そのヒミツは本書を読んでのお楽しみ。
カメの会話にこんなのがある
人間は自分で自分の首をしめとるちゅうのが
わからんのかなぁ。
この地球はご先祖さまから受け継いだものやない。
頂いたものやない。
子や孫やひ孫や、未来の人たちから預かってるものや。。。
というのがわからんかなぁ。
このセリフ、なかなか深いねぇ。
三枝のお笑い絵本の中に、地球や環境を考えるきっかけをもらうのもいいね。
★★★★☆+カメは万年
・子どもとお話をしたい方
・カメがすきな方
・地球と人類を救いたい方