仲間の気持ち(魂)を揺さぶる明確なビジョンがあれば、全速前進!、すべてがあらゆる困難を乗り越えて回りだす。
説得力のあるビジョンを生み出すための3つの要素がまとめてある。
有意義な目的
明確な価値観
未来のイメージ
有意義な目的とは、ミッションとか呼ばれるものだ。疑問形にするなら「ナゼ」である。なぜ我が社(輪つぃは)は存在するのか・・?という質問になる。
明確な価値観とは、バリューなどと表現されるもの。疑問形にするなら「いかに」を説明するものだ。どう行動していくかを示す規範、指針などにあたる。
未来のイメージは、リアルに描けるものがいい。アポロ11号の話や、ダイエットなどの話が登場する。オリンピック選手で言えば、せいいっぱいがんばる姿ではなく、表彰台でメダルをかけてもらう姿そのものである。
本書では、これらのことを「物語」の形で実に活き活きと伝えてくれる。
夫と離婚した女性エリーは、ある保険会社の経理部に就職する。そこで出会ったジム(社長)との会話がストーリーの軸になり、ビジョンを持つことがどれほど素晴らしいことなのか、どうやったら魂をふるわせるものができるのか・・が、物語の中で展開される。
会社のビジョン、学校のビジョン、人生のビジョンが、タペストリーのように折りこまれ、小気味よく展開する。僕はもう、すっかり物語の虜になってしまった。
冒頭に、葬儀で読まれる追悼の言葉が登場する。自らしたためておく自分のため
の追悼の辞である。これも素晴らしい。
たくさんの気付きと勇気と感動がもらえる。今、まさに僕が直面していることがかかれていた。ビジョンをつくるプロセスが内容そのものと同じくらい大事だ!というメッセージが、僕には特に響いた。不思議なシンクロニシティに感謝!である。
めっちゃくちゃ、オススメ!
本書は、つい先日、尊敬する先輩Sさんに教えていただいたもの。
「あのさ、これいいよ」といって差し出された本は、まさに今、会社の中で蠢きはじめた秘密プロジェクト(ってほどでもないのだけど)にピッタシ。
S先輩がひいていた赤い線をみて、僕も思わず線を引いてしまった。
(ゆるして、センパイ)
人に借りて、すんごく感動したら、自分も線を引いて返す・・・のもいいかも。
(たぶん、Sセンパイは、好感をもって許してくれるはず)
(お詫びということで、何かいい本をお礼に加えて返すことにしよう)
すんごくいいと思った本は、人に貸す・・・そこからまたドラマが生まれる。
そんな循環も楽しい。
・・・というわけで、僕の部署で開業している社内私設本屋さん(ブックオン)では、開店一周年を記念して、オススメ本を紹介しあうランチフォーラムを開催することとなった。期日は9/27日。(別途、レポートしましょう)
本を介して、人が交わる・・・・智恵の交流は楽しい。
この本は、さっそく社長にもプレゼントすることにした。
(Sさんに借りたあと、5冊ほど購入した)笑
★★★★★+成功から意味へ!
・ビジョンを描こうとしている方
・存在意義を模索している方
・未来イメージが浮かんでくるという方