わくわくする方法ってないの?
クイズ。それはなかんだかとっても楽しい仕掛けである。
質問を出して答えてそこに何かの「発見」や「気づき」や「楽しみ」があると僕たちはとっても気分がよくなる。ワクワクするのである。
教育もテストではなくクイズというモードになると子どもたちもとたんに楽しそうな顔をする。
セミナーでも、ブランクのあるレジメを見ると脳みそが受動系から能動系に変化する。
では、顧客との関係においてはどうか・・・
今日の本は、クイズという手法で顧客との関係性を画期的によくする方法を提案する。クイズをビジネスに活用する手法を「クイジング」というらしい。
クイズをマーケティングやプロモーションに使えばいいかもしれない・・・どうやら実際につかって実績も上がっているらしい・・・と聞けば誰しも試してみたくなる。
さて、なぜクイズはいいのか。本書でもっとも重要なポイントだ。それはプライミング効果と呼ばれるものだ。
人間の脳内には、先にある種の情報を得ている場合に、その後に入ってくる
関連性のある情報の処理スピードが圧倒的に速くなるという無意識の情報処
理能力がある。これを心理学や教育学で「プライミング効果」と呼ぶ。
クイズで何かを知ったとき、「次のことを知りたい」という気持ちがわく・・それこそがクイズ・マーケティングの真髄だ。
知識の流れをつくって、商品購買やブランド強化につなげようという「クイジング」の手法は画期的。
クイジングを活用してお客様と語り合う・・・新しい流れが始まりそうだ。
本書は、今年のWebookベスト10に入る素晴しい一冊。
本書は、難しい理論や心理学の解説ではなく、著者が実践してきたクイジングの楽しい事例がいっぱいで、読みやすく、そして自分の脳みそを動かせるところが素晴しい。また赤城紙業という会社の物語がタペストリー的に織り込んであるのも楽しい。
本書にある頭の体操をひとつ:
■“富士山”が答えになるクイズを考えよう
『日本で最も高い山は?』ではつまらない。思わず答えたくなるようなウィットがほしい。例えば、本書にはこんな例が示されている。
『日本一高い富士山と、オーストラリア大陸で最も高いコジウスコ山、さてどっちが高いでしょう?』
こうした楽しいいクイズを社員の多くが考え、自社PRをするマクロメディアになっていけたら・・・・考えただけでもワクワクする。
もうひとつ、琴線にふれたフレーズをメモしておこう。
「人間は、10%の完成度のものには関心を示さないが、
90%の完成度のものには参加したがる動物である」
社内改革や次のプランを作るときに応用できそうだ。
本書にはたくさんの「やってみたい」がある! 弘中さんいジェイカレッジに来ていただくのもその一つ。(3日以内にやっちゃうからねー)
★★★★★+クイジング
・顧客関係を改善したいと考えてる方
・わくわくすることにに興味ある方
・クイズ大好きという方