図(頭)で考えよう!
よい文章を書きたい・・・と誰もが思っている。僕も思っている。どうすればいいか・・というのはこれまで様々な本が出されている。本書は、『図解文章法』という久恒さん独自の方法を提案するものだ。
図解といえば久恒さん・・・的なポジションがあるから、読む前からなんとなく想像できたりする。それでも読み甲斐があるところがスバラシイ。
なぜ、図を使うと文章がうまくなるのか・・・
それは、「図をつかって文章を書くということは、“よく考えてから書く”ということになる」からだという。つまり、文章をかくまえに図解という1つのクッションが入るということだ。
本書は、谷崎潤一郎の「文章読本」や本田勝一の「日本語の作文技術」、あるいは、野口由紀雄の「“超”文章法」などのエッセンスを図解で紐解きながら図解文章法のノウハウへと展開していく。
後半、いくつかの事例(長い文章ー図解ー要約文、図解で骨子ー文章作成など)があり、「へぇー」と「なるほど」が実感できるしかけが心地よい。
僕たちが文章を書くときの悩み・苦しみは、「書くべき内容が固まっていないあるいは、書くべきことがない」というところから発しているという。つまりコンテンツそのものである。
それをいきなり文章でまとめようとするより、図解でコンセプトをまとめ、整理してからスタートするというのが久恒さんの提案。
エッセイでも企画でもあるいはレポートでも、図解をしてから文章を書いてみよう。ものは試し、なんでもやってみなはれ・・・ですね。
★★★★☆+文章の設計図
・図で考えるのが好きな方
・図解ががすきな方
・文章がうまくなりたい方