経験は偉大なテキストになる。
本書は、小林さんの二冊目の本である。小林さんは「情報起業」という言葉を使った初めての方(日本人)である。さらに本書では「講座起業」に、さらには「通信講座起業」へと進化する。
ところで、講座起業とは何か?
それは自分の経験を講座やセミナーにしてビジネスにするということである。講座を売るというのは、「あなたの過去の経験を売る」ことだという。
なぜそんなことができるのか。それはこれから人々がお金を使うコンテンツは「自己啓発」だからだという。実際に消費者動向調査(内閣府)で過去10年ずっと支出を増やすと回答されているのが「自己啓発」だという。ぉおー!
人々の支出はどうやら「学ぶに向かっている」ということらしい。
さて、情報起業、講座起業で多くの人(90%)がつまずくのはテーマの設定であるという。何をテーマにするのか・・・というのが問題だ。ヒントは、「悩み」「人の役にたつ経験」などだ。普段の生活でそういうものを体験したときがチャンス。悩みこそ企画、テーマは自分の中にあるのである。
本書には、いくつかの起業事例がある。たとえば、行政書士の花道を書いた澤田雅美さんの体験開放型事例や、パワーマネキンの松田綾子さんのようにわらしべ長者型などの成功事例だ。
自分には他人に教えられるよう誇れるものはない・・・といった思い込みは誰にもある。しかし、よく考えてみると身の回りには様々な困ったことや悩み事があり、それにどう対処したかといった経験は、非常に重要なテーマの元、ノウハウのネタになりうる。
まず、思い込みをなくすところが一番。(ガラスの蓋は開けておこう)
そして、もうひとつ。単なる体験は、そのままでは使えない。どうしたら人様にも役立つようなノウハウや知見になるかという「内観」モードが重要だという。ふむふむ。
このプロセスをじっくり考える時間をもつかもたないか・・・それがポイントのようだ。
答えは自分の中にある。だね。
★★★★★+誰かのためになることを
・起業したいと考えてる方
・通信講座をやることに興味ある方
・セミナー大好きという方